視聴覚的実演の保護に関するWIPO外交会議 (オープニングハイライト)
2012/06/22
中国 、北京 2012年6月20 ~26日
2011年のWIPO 一般総会 及び 準備委員会の決定に続き、視聴覚的実演の保護に関する外交会議が2012年6月20~26日に北京で開催されています。本外交会議は、映画やテレビの俳優、女 優といった視聴覚の知的財産権を保護するための国際約束を採択することを目指します。
オープニングのハイライトのビデオを こちらでご覧になれます。
ガリ事務局長のオープニングスピーチ(英文)は こちら。
背景
2000年に、視聴覚的実演における実演歌の権利を強化する条約に関する議論は、交渉中の20箇条のうち19か条についての 暫定合意権をもって顕著な進展がありました。当 時の交渉官たちは実演家の権利に関する条約が実演家から製作者への権利の移転を扱うのか否かもしくはどのように扱うのか、に ついて合意せず、外交会議を中断しました。
2011年6月にジュネーブで会合した著作権及び著作隣接権に関する常設委員会において加盟国は、異なる各国法を適用するために十分に柔軟性を持たせ、そ れによって条約の妥結への道を開いた 権利移転に関する条項に関して譲歩した文言に合意しました。
外交会議は2012年に再開され、2000年の会合の作業を継続します。
新たな法律文書の採択は、伝統的なメディアとデジタルネットワークの双方において、視聴覚的作品の国際的利用のためにより明確な法的基礎を提供することによって、視 聴覚産業における実演家の不安定な地位を強化するでしょう。このような法律文書はまた、テレビ、映画、ビ デオといった視聴覚メディアにおける実演の無許可の使用に対して実演家の権利を保護することに貢献するでしょう。
実演家、レコード製作者及び放送機関の保護に関する
ローマ条約(ローマ条約)の1961年の採択以降、歌
手や音楽家は実演の国際保護を享受してきました。1996年に、
WIPO 実演レコード条約(WPPT)の採択は、特
にデジタル利用に関して、これらの基準を完全に現代化させ改定しました。しかし、視聴覚的実演に対して国際的な権利のシステムにおいて隙間を残して、同 様の保護は俳優には認められていませんでした。