【プレスリリース】WIPO Re:Searchが1周年、大幅なメンバー増加と多数の契約を達成
2012/11/06
ジュネーブ、2012年10月30日
PR/2012/724
WIPO Re:Search(WIPO リサーチコンソーシアム)が発足して1年、そのメンバーは倍増し、10件の共同研究又は契約をもたらしました Video。W IPO Re:Searchは、官民セクターの機関とグローバルヘルス・リサーチコミュニティが、顧みられない熱帯病、マラリア及び結核を治療するための新薬、ワクチン及び診断法の開発促進を目的として、貴 重な知的財産及び専門知識を共有するコンソーシアムです。このコンソーシアムは、WIPOにより、カリフォルニア州サンフランシスコに本部を置く非政府組織のバイオベンチャーズ・フォー・グローバルヘルス( BVGH)と共同して運営されています。
WIPO Re:Searchのメンバーは、本年の進捗状況を確認し、このイニシアチブの成功拡大戦略を模索するために、本日、ジュネーブにおいて会合を開催しています。2012年10月29日の夜、W IPO Re:Search参加団体の代表者である、クワメ・エンクルマ大学(ガーナ)クマシ熱帯医学共同研究センター研究部長のEllis Owusu-Dabo博士とエモリー大学(ジョージア州アトランタ)化 学科教授のDennis Liotta博士は、開発途上国及び先進国の科学者にとって、WIPO Re:Searchの価値について語りました Video。t t t t t t t t t t t t t t t t t t t t Liotta博士は、HIV/エイズのための重要な抗レトロウイルス療法の発明及び開発における先駆者です。
WIPO事務局長のフランシス・ガリは、「WIPO Re:Searchは、知的財産制度が開発のあらゆるレベルにおいて、諸国に利益をもたらすために機能することができる、また、実 際に機能していることを証明するという、WIPOのアジェンダにおける重要な要素です。研究、データ及び開発を共有するために、企業は、そのような共有ができる確実な枠組みを必要とします。知的財産は、そ の枠組みを提供し、産業界、大学及び研究機関にわたって多様な連携の発展を支援します。」と語りました。
「1年前、WIPO Re:Searchは、顧みられない疾病の研究者、製薬会社、学術機関、政府機関、NGO、その他の利害関係者の世界的な連帯により発足しました。WIPO Re:Searchは現在、 成功すれば開発途上世界の保健を大きく改善することになる、顧みられない熱帯病(NTD)のための製品に関する一連の連携を開始しています。我々は、そ のような製品を最も必要としている人々の利益となる研究開発を加速させるためのツール、知識及び技術の結集が、継続的に前進することを願っています」とBVGHのCEOドン・ジョゼフは述べました。
参加団体は、WIPO Re:Searchの条件に従い、顧みられない熱帯病、マラリア及び結核に重点を置いた研究であることを条件として、知的財産(製薬成分、創薬技術、規制データ、ノウハウなど)を、世 界のあらゆる地域の有資格研究者に対して、使用料無料(ロイヤリティ・フリー)で提供することに同意しています。また、この研究から生まれたどんな製品も、後発開発途上国(LDC)での販売に関しては、使 用料無料です。
2011年10月の発足以降、同イニシアチブのメンバーは、当初の31の参加団体から現在は、全5大陸に及ぶ61の参加団体へと急成長しました。特に、アフリカを拠点とする団体の参加が増えており、そ うした学術及びその他の研究機関は、多数のアフリカ風土病の治療改善を目的とした実験・臨床研究と開発に関して優れた能力を有しています。
2012年10月までに、同イニシアチブにより、WIPO Re:Searchのメンバー間で、10件の共同研究又は契約が合意に至りました。さらに、早期開発における更なる連携の構想及び契約を含む、い くつかの契約に関する討議がメンバー間で進められています。
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