世界知的財産の日 – 4月26日 : フランシス・ガリ事務局長からのメッセージ
2013/04/23
世界知的財産の日 – 2013年4月26日 ビデオ
4月26日は世界知的財産の日です。今年のテーマは 創造 – 次の世代 です。
創造性は人類全体に共通するものです。
私たちが誰であれ、どこに住もうが、環境がどうであれ、私たちはみな創造する能力を持っています。そして、この人類の創造力と創作力が、医療、交通、通信、娯 楽などあらゆる領域で私たちの生活の質の向上を担っているのです。知的財産の目的は、この創造性と創作能力が世界中で繁栄することを助けるための状況を進展させることです。
人類がその創造性を表現する方法はこの30年で大きく変化してきました。人々は一層刺激的なやり方で創造しています。ユーザーが作るコンテンツが爆発的に増加し、例 えばクラウドソーシングやオープンイノベーションを通じて集団的創造に参加するために多くの人が集まっています。
次の世代は何をもたらすのか?
未来を予測することは困難ですが、変化のスピードが最近の世代で加速していることは確かです。そして、私たちの前には、生活を根本的に変える可能性を秘めたあらゆる種類の新たな技術があります。そ の変化はより速く訪れるようになっています。次の世代は明日にでもやってくるのです。
例えば、生命科学の次なる発展は、我々の生活を転換し得るでしょう。情報技術、分子生物学、再生医療、そして3D印刷のような技術までもが、並外れた可能性を生み出すために生命科学と協力します。
世界知的財産の日に、私たちはこの変化する世界における知的財産の役割についてじっくり考えて欲しいと思います。知的財産が果たすことは、研究開発、発明、文 化的創造への投資のための優れたインセンティヴを作り出すことです。
どのようにしてそれを行うのでしょうか。発明と文化的創造の売買とその利益へのアクセスのためのメカニズムを創ることによってです。私たちの挑戦は、利益が広く行き渡り、次 の世代が力強く成長する真にダイナミックで創造的なグローバル社会が発展するように、アクセスのための条件が公平でバランスが取れているようにすることです。
若者は年長者の能力をはるかに凌ぐ方法で想像する能力があります。彼らは未来です。ですから、世界知的財産の日における次の世代への私のメッセージは、創造し続けてください、発明し続けてください、と いうことです。そして、知的財産が創造と発明の将来の社会的管理においてどのようにその役割を果たすべきなのかについて、考え続けてください。