グローバル・イノベーション・インデックス2013年度版のリリース：スイスは最も技術革新力がある国として首位を維持、米国が5位に浮上 -地域的なダイナミクスがグローバルなイノベーションの格差を克服するカギ

2013/07/11

ジュネーヴ　2013年7月1日
PR/2013/743

記者会見の模様 ビデオ

WIPO、INSED並びに グローバル･イノベーション･インデックス 2013 年版の知識パートナーであるブーズ・アンド・カンパニー、インド産業連合 (CII) 、 du 及びファーウェイ ( 華為技術 ) による共同リリース

グローバル・イノベーション・インデックス
2013

コーネル大学、INSEAD、及び世界知的所有権機関（WIPO）によって出版された グローバル・イノベーション・イ ンデックス2013年度版(GII)によればアメリカがイノベーションの実績で5位に浮上し、d d d d d d d d d < イギリスは3位に順位を上げ、スイスは引き続きトップを維持しました。

経済危機の状況にもかかわらず、技術革新は健在です。研究開発における支出水準はほとんどの国で2008年度の水準を上回っており、地域の拠点は活況を呈しています。中でも中国、d d d d d d d d d < コスタリカ、インド、セネガルを含む力強い中·低所得国のグループが他国を大きく引き離していますが、GII2013年度のトップ主要国入りまでには至っていません。& lt; /p>

今年の報告書では世界規模に至ってない技術革新の地域的動向に更なる脚光が当っています。報告は新たな革新的なエコシステムの台頭が現れており、従 来のやり方から過去の成功例を再度実現してみる傾向へシフトする必要があることを示しています。

「世界経済は困難な状態にもかかわらず、ダイナミックな技術革新の拠点は世界中で増加しています。これらの拠点は市場での世界的な展望とその技術力を携え地域力の持つメリットをよく活用しています。」と WIPO事務局長フランシス･ガリは述べました。また「国の政策立案者たちも技術革新を支援する傾向にあります。自国において技術革新の可能性を最大限に実現することは、他 の場所で成功した革新モデルを熱心に真似るよりもずっと優れた方法です。」とも述べています。

この報告はトップクラスの大学の質、マイクロファイナンスの入手可能性、ベンチャーキャピタル情報などを含む84の指標を使い、1 42の国/地域をイノベーション能力やその結果に基づいてランク付けしています。2007年以降から毎年発行され、GIIは、世界のイノベーションの動向を求める企業幹部、国 の政策立案者たちやその他の人にとって重要な基準となっています。今年の報告書は知識パートナーのブーズ・アンド・カンパニー、インド産業連合(CII)、du及びファーウェイ 並びに14名の国際的専門家からなる諮問委員会の援助を受けています。国連事務総長潘基文（パン·ギムン）氏は知識パートナー及び執筆者として報告書に参加し、国連経済社会理事会（ECOSOC）の ハイレベルセグメントでGII2013年版の調査結果を提示しました。ハイレベルセグメントは7月1日から4日までジュネーヴで開催され、加盟国の元首や閣僚、国際機関の長らが一堂に会しました。今 年は特にミレニアム開発目標を達成し持続可能な開発を推進するための科学、技術、革新また文化の潜在力が担う役割に焦点が当てられています。

At a glance: グローバル・イノベーション・
インデックス2013

2013年ランキング　トップ10

1. スイス（2012年に1）
2. スウェーデン（2）
3. イギリス（5）
4. オランダ（6）
5. アメリカ合衆国（10）
6. フィンランド（4）
7. 香港（中国）（8）
8. シンガポール（3）
9. デンマーク（7）
10. アイルランド（9）

スイスとスウェーデンの実績は両国がすべてのGIIの要素(柱)が常にトップ25位に位置しリーダー的存在であるという事実を反映しています。イ ギリスは労働生産性の伸びが比較的低かったにもかかわらず、バランスのとれた革新の実績（アウトプットとインプットの両方で4位をランキング）を持っています。米国は引き続き有力な教育基盤（ 特にトップクラスの大学の面で）の恩恵を受け続けており、知識集約型サービスにおけるソフトウェアの支出や雇用の増加を見る事ができます。かつて１位だったアメリカも最近は２００９年の5位が最上位でした。& amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; lt; /p>

「GIIの結果は、世界の技術革新の特質を良く現しています。GIIのトップ25位にランクインした国は、北米、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、中 東など世界中の国々から構成されています。高所得国が順位を独占しながらも、いくつか新しいプレーヤーがイノベーション能力とそのアウトプットの力を増しています。平 均的に高所得国ではスコアの面では全体的に大差で途上国を上回っています。絶えざるイノベーションの格差が存在するのです。」と本報告書の共同編集者であり、コーネル大学ジョンソン経営大学院のAnne and Elmer Lindseth Dean(学部長)であるSoumitra Dutta氏は述べています。

「ビジネス、政府、市民社会のすべてが地域的、国内的、そして国際的レベルでイノベーションを促進する新たな解決策と協力のための新たな方法を提供します。」と 本報告書の共同編集者であり、INSEAD欧州競争力イニシアティブのエグゼクティブ・ディレクターのBruno Lanvin氏は述べました。そして「実際、イ ノベーションは世界中で進歩と改革の原動力を終結されるシンボルに急速になりつつあります。多くの新たなプレイヤーにとって手強い挑戦が依然として残っていることが今回分かったものの、最 貧国におけるものを含めて革新的な成功の刺激的な例もあります。これはグローバルな革新の将来と経済回復についての楽観的な展望を与えてくれます。」と続けました。

2013年　地域別トップランキング

「イノベーションの学習者」はどのようにしてその強みを活かすことができるのか。

A Global Innovation Dream-team

GII2013年版で示された心強い兆候の中で、18の新興国はそれぞれに所得グループの中で他の国々をしのいでいます。Distanceの順で、モルドバ共和国、中国、インド、ウガンダ、アルメニア、ベ トナム、マレーシア、ヨルダン、モンゴル、マリ、ケニア、セネガル、ハンガリー、グルジア、モンテネグロ、コスタリカ、タジキスタン、そしてラトビアです。これらすべての国々は、そ れぞれのグループに比較してイノベーションの成長レベルを示しています。成長は均一的ではないものの、これはすべての有意義な分野における良い政策構築に取り組んだ結果です。これらの分野は、制度、技能、社 会基盤、世界市場への統合そしてビジネスコミュニティへのリンクです。

全般的に、ラテンアメリカがGIIのランキングにおいて最も顕著な改善を示した地域です。コスタリカがその地域のトップを占めました。

「実績が低い国々は、そのビジネスのゴールがイノベーションの拠点の目的にあっているような大企業が、主 要な触媒機能を果たすことができるようなイノベーションの拠点を開発することによって、その革新的能力を引き上げることができます。」と、ブーズ・アンド・カンパニーのシニアパートナーでGlobal Engineered Products & Services PracticeのリーダであるBarry Jaruzelski氏は述べました。そして「国営企業、家族経営のコングロマリット、更 に多国籍企業を含めて、事業の推進者は、イノベーションの拠点の活動の重要な原動力になり得ます。これらの事業推進者は、イノベーションを刺激し、研 究の商業的成功の間のギャップを埋める橋渡しを助けることにより、拠点の能力の構築と能力の蓄積を促進することができます。」と語りました。

イノベーションのリーダーと「イノベーションの学習者」

GII2013年版は最も革新的な国の安定の顕著なパターンを示しています。世界のトップ10もしくはトップ25であろうと、GIIのランキングは、各 国のそれぞれの順位は入れ替わっているものの、これら2013年のトップグループに新たに入ったり出て行った国は一か国もないのです。

これの一つの解釈は、革新の成功は好循環の発生に通じるというものです。つまり、一旦臨界値に達すると、投資が投資を呼び、才能が才能を集め、革新が更なる革新を生み出す、と いうものです。

分析に関する章のいくつかを通じて、GII2013年版はイノベーションが世界の他の場所における「地域的な特徴」からどのようにして利益を得たのかを調査しています。一 つのカギとなるメッセージは、あまりに多くのイノベーション戦略が、カリフォルニアのシリコンバレーのような過去の他の場所の成功を再現しようとすることに焦点を当ててきたということです。しかし、地 域のイノベーションを発展させるには、その地域の比較優位、歴史、そして文化に深く根差した戦略が必要なのです。これらの戦略は、外国市場に働きかけるためのグローバルなアプローチと組み合わせられ、外 国の才能を呼び込むでしょう。

「イノベーションの地域的ダイナミクスは世界中で大きく異なり、単位レベルでのイノベーションの測定に影響を与えます。地域の革新システムから得られる知識は、既 存の測定方法や挑戦に対して新たな側面を加えます。今年のGIIの焦点は、政策立案者がその地域のイノベーションのエコシステムに適切な特定の戦略を構築するための価値あるガイドとなります。

「持続可能な方法ですべてに対してイノベーションにとっての可能性を解き放つ環境を創造することが、価値を創造する真の目に見える可能性を開く方法です。それは、社 会的変化のための土台を築き、協力によってまとまった相乗効果を得るための枠組みを作ります。アラブ首長国連邦において過去数十年間に創られた例のない社会経済的な勢いは、イ ノベーションの地域拠点としてこの刺激的な旅において重要な役割を果たし続けるために、この国をとても良いポジションに位置づけます。」とdu社のCEO、Osman Sultan氏は述べました。

研究開発(R&D)の観点において、GII2013年版は慎重ながら楽観を示します。逆境と緊縮予算政策にもかかわらず、R&D支出は2010年以来、成 長しています。ビジネスの観点では、R&D支出上位1,000社のR&D支出は、2010年と2011年に9～10%増加しました。同様のパターンが2012年にも見られました。

この傾向のもっとも顕著な特徴は、新興市場がそのR&Dを高所得国より早いスピードで増加させたことです。過去5年、中国、アルゼンチン、ブラジル、ポーランド、インド、 ロシア、トルコ、そして南アフリカが(その順で)、この現象の最前線にいます。新興市場、そして特に中国は、世界規模の特許出願においても大きな成長を示しています。

「研究開発投資の増加や知的財産の特許出願数の増加は、イノベーションに対する深い関与が増えている目に見える例です。」と ファーウェイの2012　R&D研究所のヘッドであるLi Yingtao氏は述べました。更に「グローバル経済の中では、革新がどこのものであっても、変 化と新たな機会の創造をどこにでももたらすことができます。経済的、社会的発展のための触媒としてイノベーションに関与する人はすべて、地域的ではなく世界的にイノベーションの価値がいかに産業、ビ ジネスそして人々の生活を変えるのか、ということに集中し続ける必要があります。」と語りました。

所得階層別イノベーション

グローバル·イノベーション·インデックスについて

今年で第6版になるグローバル·イノベーション·インデックス（GII）2013年度版は、コーネル大学、INSEAD、及び国連の専門機関である世界知的所有権機関（WIPO）が共同で公表しました。& amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; lt; /p>

GII報告書の主旨は世界経済のイノベーション能力とその実績結果の格付けで構成されています。技術革新は経済の成長と繁栄において鍵となる担い手であり、広 い視野を持ったイノベーションの必要性は経済を発展させ、そして活性化させることができると認識に立ち、GII（報告書）には、研究開発の基準など従来の技術革新の基準を超える指標が含まれています。

わずかこの6年で、本報告書は技術革新の座標軸を示す主要（中心的）なリファレンスとしての地位を確立し、官民対話を促進するための価値のある羅針盤になりました。こ れにより政策立案者、ビジネスリーダーやその他の利害関係者達が継続的に進捗状況を評価することができます。

世界的な技術革新の議論をサポートし、政策の道しるべとなり、実践力に焦点を当てるには、技術革新と政策の実績を評価する何らかの測定法が必要になります。グローバル・イ ノベーション・インデックス（GII）は、下記の要素を含め技術革新における継続的な検証を実施します。

• 142カ国のプロフィール。データ、ランク、強みや弱点などを含む84の指標
• 30以上の国際的な公共および民間の情報源からなる84データ。そのうち、60がハードデータ(統計データ)、19のデータが複合指標、そして5のデータが調査アンケートからなります。
• 各インデックスのランキング（GII、出力と入力のサブ·インデックス）に対する90％の信頼区間とランキングの対前年比の変化に影響を与える要素の分析を含む分かりやすく反復可能な計算方法

GII2013年度版は、2つのサブ·インデックスの平均値によって算出されました。イノベーション・インプット・サ ブインデックスは革新的な活動を具現化する経済の要素を5つの柱にグループ化し評価します。：（1）制度（2）人的資本及び研究（3）社会基盤、（4）市場の高度化（5）熟練されたビジネス。イノベーション・イ ンプット・サブインデックスは二つの柱からなる実質的な技術革新の結果を捉えています（6）知識と技術のアウトプット（7）創造的なアウトプット

ランキングは、欧州委員会の共同研究センターで独立した統計的な監査に提出されます。報告書のダウンロードまたは 国別ランキング、メ ディア及び過去の報告書へのアクセスはこちらから

プレスコンタクト

コーネル大学について

コーネル大学は、1865年に創立され、ア イビーリーグの中では最大で最も歴史の新しい大学です。; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; キャンパスは14のcollegeとschoolを含みます。ニ ューヨーク州イサカ市に7つの学部ユニットと4つの大学院及びプロフェッショナルユニット、医 学大学院及びプロフェッショナルユニットが2つニューヨークに1つカタールのドーハにあります。ラ ンドグラント大学(土地付与大学)の一つとして、コ ーネル大学は研究の成果を米国及び世界の人々の生活を改善するために適用します。ジョンソン経営大学院は、1946年に設立され、コ ーネル大学のビジネススクールで、MBAとPhDの学位を与えます。

世界のビジネススクールINSEADについて

世界のトップレベルで最大級のビジネススクールの一つとして、 INSEADは生活を変化させ、組 織を変えるために人々と文化とアイディアを一緒にまとめます。ヨ ーロッパ(フランス)、アジア(シンガポール)そしてアブダビにキャンパスを擁し、I NSEADのビジネスに関する教育と研究は3つの大陸に及びます。INSEADは1年間のMBAプログラム、そ して複数のキャンパスを擁する構成の先駆者です。3 5カ国から来ている145名の名声のある教授陣は、MBA、エクゼクティブMBA、修士(財務修士、コ ンサルティング及びコーチング修士)及びPhDプログラムにおいて毎年1,000人以上の参加者に刺激を与えています。更に、毎 年INSEADのエクゼクティブ教育プログラムには9,500人以上の幹部が参加しています。

北米においては、INSEADはウォートンスクール、ケロッグ経営大学院及びジョンズ･ホプキンズ大学とアカデミック・パートナーシップに参加しています。アジアにおいては、I NSEADは北京の清華大学及び中欧国際工商学院(CEIBS (China Europe international Business School))とパートナーです。I NSEADは2012年に設立されたソルボンヌ大学の学際プログラムの創設メンバーです。また、ブラジルのFundação Dom Cabralともパートナーです。

世界中で数十年にわたり、INSEADは最先端の研究を行い、ビジネスリーダーたちにどこでも活動できるような知識と感性を提供するプログラムを構築してきました。こ の中心的な価値が、INSEADを真の「世界のためのビジネススクール」にすることができました。

WIPOについて

世界知的所有権機関(WIPO)は、プラスの変化を達成するためにイノベーションと創造性のための力としての知的財産を推進するための主導的なグローバルフォーラムです。国 連の専門機関のWIPOは、社会の変化するニーズを満たすためのバランスの取れた国際的知的財産の法的枠組みを構築するために186カ国の 加盟国を支援しています。W IPOは多くの国で知的財産権を取得するためのサービスや紛争解決のためのサービスを提供します。WIPOは、知 的財産を活用することから利益を得るように途上国を支援するためのキャパシティ･ビルディング(能力開発)を提供します。そして、WIPOは、知的財産情報の優れた知識バンクへの無料アクセスを提供します。& amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; lt; /p>

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