WIPOは、新しい特許情報ツールでイノベーター向けのオンラインサービスを拡大します
2020/11/05
WIPOは、複数の特許データベースに関する包括的で公正かつ構造化されたレポートを無料で提供するオンラインプラットフォームを立ち上げ、一連のオンラインサービスを拡大しました。WIPO INSPIRE(Index of Specialized Patent Information Reports)により、世界中の無数の特許データベースを検索することができます。
WIPOのダレン・タン事務局長は、WIPO INSPIREの立ち上げを歓迎しました。WIPO INSPIREは、商用特許データベースの情報をワンストップで提供するサービスです。これらのデータベースに関する情報を1つの場所に一元化することにより、イノベーター、サービスプロバイダー、知財庁、およびその他のイノベーションエコシステムの関係者は、どのデータベースを使用するかについてより多くの情報に基づいた意思決定を下すことができます。事務局長は下記の通り、WIPO INSPIREは、WIPO、データベース所有者、および特許情報のユーザーグループ間の優れた官民協力の成果であると述べています。
「WIPO INSPIREは、イノベーターがイノベーションを広め、より多くの人により多くの利益をもたらすことを支援するために設計された最新のデジタル製品です。これは、ユーザーが特許調査をしている場合でも、研究開発関連の意思決定を行っている場合でも、自らの業務に最も適した特許検索ツールについて情報に基づいた意思決定を行うことができるようにするプラットフォームです。特許は重要な技術情報を開示しており、これは他のイノベーターやイノベーションにとっての構成要素にもなっています。WIPO INSPIREはこのプロセスを促進し、より多くのイノベーションがより早く市場に参入するための道を開くことを願っています。」
WIPO INSPIREは、特許情報に関する初心者とエキスパートの両方のレベルのユーザーを考慮し、強力でありながら使いやすい様々な機能を提供しています。これらの機能は次のとおりです。
- 最大4つの特許データベースについて、それらの機能の比較をすることができます。
- インタラクティブなグローバルデータベースカバレッジマップにより、ユーザーは特定の区域をカバーする特許データベースを一目で判断できます。
WIPO INSPIREは、WIPO特許登録ポータル及びeTISCと統合されており、ユーザーに特許データベースと特許登録に関する情報を得るためのシームレスな環境を提供し、特許情報の専門家と対話してこれらのツールについて議論する機会を提供します。
詳細については、今後のWIPO INSPIREウェビナーのスケジュールを確認してください。