石橋九州大学総長と澤井WIPO日本事務所長が会談、九州大学もWIPO GREENへの参加を表明
2021/11/22
2021年11月18日、澤井智毅WIPO日本事務所長(写真左)が国立大学法人九州大学を訪問し、石橋達朗 九州大学総長(写真右)と会談を行いました。
会談では、産学連携によるイノベーションの促進と、大学の国際的な知財取得・活用について意見交換を行いました。眼科学分野の先端研究に長年従事され、自身が国内外の特許を取得している石橋総長からは、点眼薬に関する特許権の欧州での権利行使の現状やグローバルな権利確保の重要性に関して言及がなされました。また、PCT国際特許出願制度に加え、WIPOが運営する環境技術の技術移転を促すためのプラットフォームであるWIPO GREENに対し期待が示されるとともに、国立大学法人九州大学がWIPO GREENのパートナーへの参画を検討することが表明されました。これに対し、澤井WIPO日本事務所長より、九州大学が先導する脱炭素に向けた水素プロジェクトをはじめとした同大学の多くの環境関連技術が持続可能社会を大いに促し、日本国内のみならずWIPO GREENを通じて世界との連携が進むことを期待する旨が述べられました。WIPO GREENにはこれまで、政府機関、業界団体、企業、大学など世界全体で130を超えるパートナーが参加しており、昨年以降、日本のアカデミアからの参加が進展しています。
WIPO日本事務所は、知的財産の伝道師として、引き続き、アカデミアをはじめとする多数の関係機関と密接に協力しながら、知的財産の重要性やWIPO GREENを始めとするWIPO施策の普及啓発活動に取り組んでまいります。