UKIPOが最初の加盟国スポンサーとしてWIPO for Creatorsに参加
2021/10/29
英国知的財産庁(UKIPO)は、WIPOとMusic Rights Awareness Foundationが設立した官民パートナーシップである「WIPO for Creators」にWIPO加盟国で初めてパートナーとして参加しました。
UKIPOは「Creators Platform」の提供を支援することになります。この「Creators Platform」は、クリエイティブ産業と権利管理の構造、プロセス、複雑さに焦点を当てながら、クリエイターの知的財産(IP)権についての認識を高め、知識を増やすことを目的としたものです。
WIPOのダレン・タン事務局長は、英国が本コンソーシアムにとってWIPO加盟国として最初の資金提供者(funding sponsor)となったことを歓迎しました。
「WIPO for CreatorsにUKIPOを迎えることができ、大変嬉しく思います。これを機に、他の加盟国もこのプラットフォームに参加されることを期待しています。このプラットフォームでは、クリエイター、産業界、政府、その他のクリエイティブ・エコシステム全体のステークホルダーが一堂に会し、クリエイターがIPを活用して自分の創造物を世に送り出し、自らを維持する方法を理解できるようにしています。これにより、多くの国にとって重要な分野である、あらゆる場所でのクリエイティブ産業の成長を支援することができます。」と、タン氏は述べています。
UKIPOのTim Moss長官は次のように述べています。
「デジタル技術は、人々が音楽にアクセスする方法を大きく変え、また、アーティストが音楽から収入を得る方法も変えました。IP、特に著作権とブランドは、クリエイターがお金を稼ぎ、創造性を保護することを可能にするツールです。」「しかし、クリエイターが十分な情報に基づいて意思決定を行うためには、正しい情報へのアクセスが必要です。そのため、英国はWIPO for Creatorsの活動を積極的に支援していきたいと考えています。このプロジェクトは、世界中のアーティストやクリエイティブな仕事に携わる人々に、彼らのキャリアをサポートする重要な情報を提供することを目的としています。他の加盟国にも、この重要かつタイムリーなイニシアチブへの参加を検討していただきたいと思います。」
WIPO for Creatorsは現在、様々なクリエイティブ分野で活躍する世界中のクリエイターを支援することを目的に、メンバー、スポンサー、友人のネットワークを構築しながら、オンラインの権利認識プラットフォームであるCreators Platformを展開しています。
Creators Platformでは、高品質のインタラクティブな「マイクロラーニング」ビデオをクリエイター主導で提供していきます。このビデオには、最初は音楽業界の著名なクリエイターが登場しますが、徐々にクリエイティブ業界のあらゆる分野と地域の市場実態を網羅したコンテンツを追加していきます。
テキストとビデオは、クリエイターがクリエイティブな作業をしている最中にリアルタイムで生じる疑問に素早く答えられるようにデザインされています。