新たなグローバル・アワード・プログラムを開始:最初のカテゴリーは「中小企業」
2021/12/15
WIPOは本日、知的財産を活用して国内外にプラスの影響をもたらしている優れた企業や個人を表彰する新たなグローバル・アワード・プログラムを開始しました。
2022年7月に開催される第1回目のWIPOグローバル・アワードでは、5つの中小企業(SME)に賞が授与されます。翌年以降、女性や若者などの他のカテゴリーの表彰も行う予定です。
「中小企業は多くの国で最大のビジネスセクターであり、活気に満ちた革新的な中小企業は将来の経済成長に不可欠です。しかしそれと同時に、イノベーションを起こす中小企業の多くが、知的財産がアイデアを市場に出すためにどのように役立つかを認識していない」と、WIPOのダレン・タン事務局長は述べています。
WIPOグローバル・アワードを通じて、知的財産を活用して世界に変革をもたらし、他の起業家や中小企業のロールモデルやインスピレーションとなりうる中小企業を表彰することを目指しています。
ダレン・タン
また、タン氏は、本グローバル・アワード・プログラムは、より包括的な知財エコシステムを構築するためのWIPOの取り組みの一環であるとし、「WIPOは、知的財産のメリットが草の根レベルでもたらされ、企業や起業家がアイデアを実現するために知的財産の力を活用できる方法を引き続き模索していきます。より広く言えば、そのような企業への支援は、雇用創出、ビジネスの成長、経済発展への貢献につながります。」と述べています。
WIPOの193の加盟国の中小企業であれば、2022年3月14日までに自己推薦で本グローバル・アワード・プログラムに応募いただけます [1].
審査は、知的財産、イノベーション、ビジネスの各分野に精通した幅広い経歴を持つ7名の審査委員会によって行われ、候補者が選定されます。審査員は、知的財産の商業化の成功や経済、社会、文化へのプラスの影響など、様々な基準を用いて、候補企業の多様性や所在地を考慮しながら、審査を行います。
その後、審査委員会で受賞企業が選出され、2022年7月15日~22日に開催予定のWIPO総会において授賞式に参加していただきます。
また、受賞企業には、知的財産をビジネスの成長に活用するためのメンターシップ・プログラムをはじめ、資金調達やビジネスの成長を促進するための支援やスポンサーシップが提供されます。
WIPOについて
世界知的所有権機関(WIPO)は、知的財産関連の政策、サービス、情報、協力のための世界的なフォーラムです。WIPOは国連の専門機関として、193の加盟国が進化し続ける社会ニーズを満たすためのバランスの取れた国際的な知的財産(IP)の法的枠組みの構築を支援しています。WIPOは複数国での知的財産権の取得、及び、ビジネスでの紛争解決のためのサービスを提供し、また、発展途上国が知的財産を利用して利益を得られるよう、能力開発プログラムを提供します。また、無料でIP情報を提供しています。
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