第2回日本とアラブ諸国との知的財産に関するアラブ・アジア間対話の会期間会合を開催
2021/07/13
2021年7月8日、世界知的所有権機関 (WIPO)、日本国特許庁 (JPO) 及びアラブ連盟 (LAS) が主催するオンライン会合が、Funds-In-Trust Japan Industrial Property Global (「FIT/日本知的財産グローバルファンド」) の後援の下開催されました。本会合では主に、知的財産政策に加え、知的財産分野の現在の世界情勢及び最新動向とりわけ最先端技術に関する戦略的検討事項について、意見及び情報の交換が行われました。
本対話には、日本とアラブ諸国8ヶ国 (バーレーン、エジプト、ヨルダン、モロッコ、オマーン、サウジアラビア、スーダン、チュニジア)、さらに地域・準地域組織 (LAS、湾岸協力会議特許庁 (GCCPO: Gulf Cooperation Council Patent Office)、GCC-IPTC (Gulf Cooperation Council-IP Training Center)) が参加しました。
開会
開会挨拶
- 日本国特許庁長官 森清氏
- LAS知的財産競争部門長 (Director) Maha Bakhiet Zaki博士
- WIPO地域・国家開発部門事務局次長 (DDG) Hasan Kleib氏
- WIPOインフラ・プラットフォーム部門事務局長補 (ADG) 夏目健一郎氏
プレゼンテーション
第1セッション「新時代における知財庁のあり方」
開会挨拶に続いて、日本国特許庁の岩崎晋特許技監とLASのMaha Bakhiet Zaki博士が第1セッションのトピックについて講演を行いました。
第2セッション「知財庁と最先端技術: 現況」、第3セッション「最先端技術と特許制度管理」
第1セッションの後、第2セッション並びに第3セッションのトピックについて、次の方々が講演を行いました。
- エジプト特許庁長官 Mona Yehia氏
- ヨルダン産業通商供給省工業所有権保護局 (IPPD) 部長 Zain Al Awamleh氏
- モロッコ工商業所有権庁 (OMPIC) 国際協力パートナーシップ部門 Mouna Bendaoud氏
- チュニジア国立標準化工業所有権機関 (INNORPI) 事務局長 Riadh Soussi氏
- サウジ知的所有権機関 (SAIP) 電気部門長 Hwas A. Mohammad氏
- スーダン司法省知的所有権登録総局長 Iman Atabani氏
- GCC-IPTCセンター長 Eman Abdulla Albader氏
本対話を通して各国・機関は、知的財産制度の整備を進めて適切な運用を行うことの重要性を再確認しました。また、第4次産業革命が各国知財庁にもたらす重要な影響についての認識を共有し、イノベーションや創造活動さらに持続的発展促進に関する各国の目標達成に向けて知財制度利用者のニーズに応じた柔軟な対応を行う必要があることを確認しました。
過去の会合
日本とアラブ諸国とのデジタル時代における経済、社会、文化発展のための知財活用についての対話 - 2019年10月28・29日 (日本・東京)