2022/01/10
世界知的所有権機関 (WIPO)、西インド諸島大学 (UWI)、日本国特許庁 (JPO) 及びカリブ海諸国の気候変動と経済成長に取り組むスタートアップ向けアクセラレーター・プログラム「Caribbean Climate-Smart Accelerator」が主催するバーチャルワークショップが、FIT/日本知的財産グローバルファンドの後援の下開催されました。
この「ブルー・エコノミー・イニシアチブ」は、カリブ共同体で活躍する方々が、自立を促し、文化的に関連性のあるイノベーションハブを構築することを目的として、デザイン思考の手法を用いて共同で策定されました。ワークショップで得られた知見は、2022年に開催される「ブルー・エコノミー・フォーラム」で発表される予定です。
2021年9月23・24日の両日に開催されたワークショップ#1では、UWIの講師であるRuel Ellis博士のプレゼンテーションに続いて、「カリブ共同体地域でブルー・エコノミー分野のイノベーティブなプロジェクト及びイニシアチブを加速する強力なハブ、パイプライン、エコシステムを構築するには?」という問いかけに対して、参加者がブレーンストーミングを行いました。50人以上の参加者による協議の結果、当問いかけに関し、60件以上のアイデアが出されました。
2021年11月2・3日の両日に開催されたワークショップ#2では、アンヴァール株式会社代表取締役社長の櫻井重利氏のプレゼンテーションの後、参加者はブルー・エコノミー関連プロジェクトに携わるビジョナリーに大きな成果をもたらすことができるプログラムについて、「インフラストラクチャー」「コミュニティ」「事前研修」という3つの観点から、信頼されるキャパシティビルディングプログラムのベースとなるコンセプトづくりに共同で取り組みました。
2021年12月8・9日の両日に開催されたワークショップ#3では、研修プログラムがどのようなものになるかの実験場として、イノベーションコンサルタントであり、Cambrian Design and Developmentの創業者でもあるMichael Abbott氏が、ビジョナリーに向けて講義を行いました。約50名の参加者は、自らが提出したプロジェクトに関する10件のアイデアについて検討しながら、プロジェクトを資金調達可能な状態にするためにまず取り組むべき最も重要なステップについて学びました。
ワークショップで得られた知見は、ブルー・エコノミーに情熱を傾けるリーダーのためのネットワーク構築や、カリブ共同体のビジョナリーを対象としたトレーニングプログラムの提供で活かされることになります。