2022/04/29
3月22~23日にかけ、「IP and Innovation – Boosting Business competitiveness in the African Continental Free Trade Area (AfCFTA) (知財とイノベーション – アフリカ大陸自由貿易圏 (AfCFTA) におけるビジネス競争力を強化する)」と題したウェブフォーラムが、西アフリカ諸国経済共同体 (ECOWAS) 委員会およびアフリカ連合委員会と共同で、FIT/日本知的財産グローバルファンドの支援を受けて開催されました。
中小企業や、中小企業を支援する機関・組織を対象とした本会議は、特にアフリカ大陸自由貿易圏 (AfCFTA) の設立に関連して、域内貿易でのビジネス競争力強化において知的財産が果たす役割に対する認識を高めることを主たる目的として開催されました。また、各関係者が、知財制度の基礎、国内・域内の知的財産権管理システム、知財ビジネス手法の成功例や、WIPOが提供するツール・サービスについて学ぶ機会を提供することも目的としました。
400以上の中小企業、中小企業支援機関や、アフリカにおける知財ユーザーコミュニティーが本ウェブフォーラムに参加しました。
パートナー機関の各代表 (下記参照) より開会の挨拶をいただきました。
2日間 (各日4時間) にわたる本ウェブフォーラムでは、AfCFTAについてだけでなく、知財制度が本貿易圏でビジネスを希望する中小企業にもたらす様々な機会について「知っておくべき情報」を参加者に紹介しました。また、様々な種類の知的財産 (IP) や知的財産権保護の各種ルート、IP資産を効果的に商業化する方法、eコマースにおける知的財産の影響、WIPOによる中小企業向けのツール・サービスに関する知見を提供する場にもなりました。Q&Aセッションでは活発で鋭い質疑応答が行われ、知財制度や、新たに設立された自由貿易圏でのビジネスにおける知財の活用に対する参加者の高い関心を示すものとなりました。各中小企業支援機関によるプレゼンテーションで特に目を引いたのは、アフリカの中小企業コミュニティーに知的財産をもたらすためにWIPOと協力することが共通の関心事として挙げられていた点でした。