2022/07/13
2022年、WIPOは、FIT/日本知的財産グローバルファンドからの支援の下、各国・地域の知的財産庁によるグリーンテクノロジー推進構想の展開を支援することを目的とし、IPO GREENプロジェクトを立ち上げました。
多くの国・地域の知的財産庁 (IPO) は、環境の持続可能性に向けた自国政府の政策や取り組みに対する支援を希望しています。IPO GREENプロジェクトは、各国・地域内でのグリーン政策やグリーンプログラムの実施を促す場をIPOに提供しています。このプロジェクトでは、各国・地域のIPOが結集し、経験や見識を共有します。また、新しいグリーンテクノロジーソリューションの開発・展開の促進に役立てるよう、IPOの活動に関する調査・分析も行っています。
このプロジェクトの準備の一環として、グリーンテクノロジーに関連する構想や計画、またこれらを支援する方法に関する意見について、19か国・地域のIPOに対して面談を行いました。これに基づき、様々な構想やその利点、課題などを記した13のコンセプトノートが作成されました。各国・地域のIPOが、これらのコンセプトノートの継続的な展開に寄与していくことが期待されています。
IPO GREENは、2022年3月15日と16日に行われた2回のウェビナーにより正式に開始しました。2022年3月15日の1回目のウェビナーと3月16日の2回目のウェビナーが、東半球と西半球にそれぞれ対応して開催されました。これらのウェビナーでは、WIPOが面談の結果を発表し、グリーンプログラムの事例が一部の知的財産庁から紹介されました。
このプロジェクトの下、ウェビナーシリーズが実施されており、各国・地域のIPOは、自分たちの構想を発表して他国・地域のIPOにインスピレーションを与え、フィードバックや新しいアイデアを受け取ることができます。最初のウェビナーは、6月13日に行われた、ブラジル産業財産庁 (INPI) によるイノベーションやデンマーク大使館との業務協力に関するものでした。
IPO GREENウェブサイトで、世界の知的財産庁が実施しているグリーン政策やグリーンプログラムをご覧いただき、各国・地域のIPOの構想を通じてグリーン目標を達成するためのグローバルな議論にご参加ください。