2022/10/07
2022年9月5~9日にかけて、アンゴラ工業所有権機関 (IAPI) の特許審査官向けのワークショップ研修が、日本国特許庁 (JPO) の協力のもと、ルアンダで開催されました。
本ワークショップは、IAPIが他国の国内段階における審査成果物を利用する際のIAPI職員のスキル向上を目的として開催されました。他国官庁による審査成果物を国内法の枠組みの中で活用するワークシェアリングは、審査リソースの限られた官庁にとって非常に効率的かつ効果的なアプローチです。
WIPOは2022年3月22日、24日、29日および31日に、IAPI特許審査官を対象としたオンライン入門研修を開催しました。当時、パンデミックの状況により、IAPIにおける対面でのトレーニングの開催が難しかったため、オンライン開催となりました。オンライン研修のおかげで、IAPI職員は今回の実地研修に備えることができました。
本実地研修では、3月のオンライン入門研修で紹介したスキルや知識を活用して、IAPIに係属中の外国出願を実際に審査することに焦点を当てました。このように、実際の案件の処理を伴う実地研修は、「理論」に主眼を置いた知識やスキルのみを紹介する実習なしのプレゼンテーションと比べてはるかに効果的です。
IAPI内での対面トレーニングの開催は今回が初めてで、職員は積極的に研修に参加しました。研修中、10件ほどの出願を処理することができました。パンデミックの2年間はバーチャル研修に頼らざるを得ませんでしたが、やっとこのような実地研修を開催できるようになりました。