2023/01/13
2022年12月5~9日にかけ、WIPOはフィリピン知的財産庁 (IPOPHL) と共同で、FIT/日本知的財産グローバルファンド (FIT/Japan IP Global) の支援を受けて、よりスマートな知財庁業務サービスに関するベストプラクティス共有ワークショップをフィリピンのマニラで開催しました。本ワークショップでは、カンボジア、ラオス、フィリピン、タイおよびベトナムの知財庁から、各庁の業務運営・IT担当者を迎えました。
本ワークショップは以下を目的として実施されました。 (i) 各知財庁における管理・業務サービスに関してベストプラクティスや技術的知見、ノウハウを共有すること。 (ii) 知財庁におけるサービスやパフォーマンスを改善するために、よりスマートな技術ツールの活用方法や手段について検討すること。 (iii) 各知財庁における業務運営の効率・品質の改善方法を見出すために、他の知財庁での業務実績に関する情報交換を行うこと。 (iv) WIPOが提供するソリューションの導入や、オンラインサービスのための「WIPO IPAS」「WIPO Publish」「WIPO File」のカスタマイズ・管理に必要な技術的詳細に関する実用的な情報を提供すること。
本ワークショップには、カンボジア、ラオス人民民主共和国 (PDR) 、フィリピン、タイおよびベトナムの知財庁から、各庁の業務運営・IT担当者36名が対面で参加しました。
ワークショップは、参加した知財庁間で現行の実務やベストプラクティスを共有できるような形式で行われました。IPOPHLは、ベストプラクティスや運営上の課題を紹介するとともに、会場でのデモを通じてWIPO IPASの導入を含む各種ソリューションについて情報共有しました。また、日本国特許庁の担当者より、特許情報の普及のための同庁のITサービスに関してプレゼンがありました。さらに、カンボジア、ラオスおよびベトナムの知財庁の担当者より、国内・国際出願の管理に関するIT・デジタル化・業務プロセスの分野における各庁での現状と課題についてプレゼンがありました。これらのプレゼンや会場でのデモは、参加者の間で多くの鋭い質問や議論を促し、その結果は、日々直面する課題や日常の業務に適用できるものでした。
本ワークショップは、会場でのデモや参加型のディスカッションを通じて、参加者間で経験談や成功事例を共有することに焦点を当て、次のようなテーマを取り扱いました。