2023/06/08
世界知的所有権機関 (WIPO) は、アルジェリア国立工業所有権研究所、アルジェリア民主人民共和国産業省、日本国特許庁の協力の下、FIT/日本知的財産グローバルファンドから資金援助を受けて、2023年5月23日と24日の両日、アルジェリアのアルジェにおいて会合を開催しました。
この地域会合は、(i) TISCおよび関連する国内・地域ネットワークへのWIPOによる支援の新たな展開、および (ii) アラブ諸国における国内TISCネットワークの新たな展開を目的に開催されました。この地域会合は、各国のTISCのキーパーソン同士が経験やベストプラクティスを共有する機会にもなりました。
本会合では、アルジェリア産業省国立工業所有権機関長官 Abdelhafid Belmehdi氏、WIPOを代表してWIPO地域・国家開発部門アラブ諸国部部長 Walid Abdelnasser氏、駐アルジェリア日本国特命全権大使河野章氏により開会の辞が述べられました。
アラブ9か国(アルジェリア、ジブチ、エジプト、ヨルダン、モーリタニア、モロッコ、オマーン、パレスチナ、シリア・アラブ共和国)から各国のTISCのキーパーソンや関係者18名、アラブ連盟および湾岸協力会議の特許庁から各1名が参加しました。
TISCのキーパーソンは、それぞれの国でTISCネットワークを立ち上げた際の経験、課題、ベストプラクティスを共有し、管理の経験、ネットワークのガバナンス、技術的・財政的リソースについて振り返りました。また、アラブTISC地域行動計画について議論し、合意しました。同計画は、参加各国がさらに推敲を重ね、6か月後に見直される予定です。