2023/07/20
2023年3月16・17日、アジア太平洋の一部の国々向けに、マドリッド制度に関する地域ワークショップが対面式で開催されました。ベトナムのハノイで開催された本イベントは、ベトナム知的財産庁 (IP Viet Nam) の協力のもと、FIT/日本知的財産グローバルファンドの支援を得て開催されました。
本ワークショップは、FIT/日本知的財産グローバルファンドによりアジア太平洋地域のために開催された6回目の地域ワークショップであり、2020年にコロナ禍が始まって以来、初めて対面式で開催されました。
本ワークショップは、知識とベストプラクティスの共有を通じて、マドリッド制度の運営上の問題や促進強化について話し合うことを目的とし、各官庁がマドリッド制度の実務における改善点について話し合う機会にもなりました。
本ワークショップには、ブータン、ブルネイ、カンボジア、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、モンゴル、パキスタン、フィリピン、サモア、タイ、ベトナムといったマドリッド制度の締結国13か国から約20名の代表者が参加し、日本国特許庁 (JPO) の職員2名が講演を行いました。
本ワークショップでは、本国官庁および指定締約国官庁が果たす役割、分類、データ通信 (Madrid Office Portal、Madrid e-Filing、IPASなど)、国内/広域におけるマドリッド制度の利用促進など、マドリッド制度の最新動向に関する幅広いトピックが取り上げられました。
参加官庁と日本国特許庁は、ベストプラクティス、現在の課題、連携活動について意識を共有しました。主な課題、新たな協力イニシアティブのほか、単なる審査・登録から利用促進やWIPOとの協力を含むはるかに広範な範囲への官庁の役割の移行などに焦点を当てた議論が行われました。