2024/01/30
世界知的所有権機関 (WIPO) とドミニカ共和国商工省の共催によるフォーラムが、「FIT/日本知的財産グローバルファンド (FIT/Japan IP Global)」を介して日本国特許庁 (JPO) の援助を受け、2023年12月11日から13日にかけてドミニカ共和国サントドミンゴにおいて開催されました。
本フォーラムは、「STEM分野の女性のための知財 (IP Women in STEM)」および「女性起業家のための知財 (IP for Women Entrepreneurs)」のメンタリング・プロジェクトの参加者から両プログラムの価値や将来に向けた改善方法に関するフィードバックを得ること、および意見交換の場を提供し、知財に携わる女性のコミュニティを創設することを目的としたものでした。
両メンタリング・プロジェクトでメンタリングを受けた女性25名が本フォーラムに参加し、そのうち21名が現地で参加し、4名がオンラインで参加しました。現地での参加者は、アルゼンチン (3名)、ブラジル (2名)、チリ (3名)、コロンビア (1名)、メキシコ (1名)、パナマ (1名)、パラグアイ (3名)、ペルー (3名)、ドミニカ共和国 (1名)、サルバドール (3名) でした。
本フォーラムでは、商工副大臣Vilma Arbaje氏が開会の挨拶を行ったのに続き、知財を通じた女性支援の取り組みについてWIPO、日本国特許庁、ブラジル産業財産権庁 (INPI) によるパネルディスカッションが行われました。
両プロジェクトのコンサルタントによる短い発表の後、各参加者がメンタリング後の成功事例を共有しました。
各参加者は、参加者間の協力関係や信頼感を強化すること、知財に関する知識を適用する際に遭遇した課題や利点について認識を深めること、両プロジェクトで用いられた方法論や教えられた内容に関する具体的なフィードバックを得ることに焦点を当てた、創造性とイノベーティブな起業家精神を養うための柔軟な方法論による3つの作業アクティビティに参加しました。
また、自由討論の場では、参加者が自分のプロジェクトや商品について発表し、自身の経験を踏まえた懸念や提言について意見交換が行われ、参加者間で協力関係が生まれ、課題を克服するために自身の経験を他の参加者と共有する寛大さが示されました。