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持続可能なトイレ:人々へのサービス、環境へのサービス

2020年世界知的所有権の日 - 環境に優しい未来のために革新する-を記念して、WIPO GREENではWIPO GREEN オンラインデータベース で特集された気候に優しいテクノロジーの数々を紹介しています。

世界の人口のほぼ4分の1に当たる20億人が、トイレや仮設トイレなどの基本的な衛生設備を利用できない環境にあり、6億7,300万人が野外で排便しています。世界保健機関(World Health Organization 、WHO)は、世界の人口の少なくとも10%が廃水で灌漑された食物を消費し、約3,600万ヘクタールの広さの農地(ほぼドイツと同じ広さ)が未処理の廃水で灌漑されていると推定しています。不十分な衛生状態は依然として世界的な課題であり、これにより、生命に関わる疫病の伝染と土地と水の両方の汚染が引き起こされています。この課題に取り組むことは、17の国連持続可能な開発目標の一つ(目標6:清潔な水と衛生)です。

(写真:ECOLOO AB提供)

スウェーデンの企業ECOLOO社の会長兼CEOであるImad Agi氏は、このグローバルな課題に関するドキュメンタリーを見た際、不十分な衛生問題に取り組むことに初めて興味を持ちました。この問題の緊急性と大規模な影響に触発されて、Agi氏は困難な状況下で衛生サービスを提供し、世界中の近代的な衛生施設の効率を改善するためのテクノロジーを開発しました。2008年、スウェーデンのストロムスタード市でECOLOO社のパイロット・プロジェクトを立ち上げ、革新的なECOLOO持続可能トイレテクノロジー(ECOLOO)を稼働し始めました。

(写真:ECOLOO AB提供)

ECOLOOは、固形廃棄物を粒子または灰に分解し、液体廃棄物を天然肥料に変換することにより、人間の排泄物を処理するスタンドアロン型の分散型生物学的トイレシステムです。トイレットペーパーやその他の分解可能な生理用品など、すべての生分解性材料はECOLOOのチャンバー内の細菌培養物によって消化されます。一方、液体廃棄物は硝化プロセスを経て、30分以内にバイオ肥料に変換されます。

ECOLOOの副産物は無臭で、病原菌を含まず、栄養素が豊富で、 有機農業に有益で、有害な化学肥料の代替品となります。このテクノロジーは、稼働にエネルギー供給や水を必要とせず、下水を生成しないため、メンテナンスもほとんど必要ありません。

このような高レベルの持続可能性により、ECOLOOは以下のとおり複数の角度から、複雑な衛生問題に対処することができます。: 

  • 安全でない衛生慣行に直面している人々の生活を改善する。
  • 基本的な公衆衛生と衛生状態を行使することの尊厳が、安定した電力供給または開発された下水システムのない地域に住んでいる人々を含むすべての人々に確実に与えられるようにする。
  • 衛生関連の水の消費量を削減する。
  • 下水漏れによる水と作物の汚染を防止する。
  • 衛生関連の費用を削減する。

2008年のパイロット・プロジェクトの成功に続き、2013年にECOLOOの大量生産が始まりました。これまでに、2,500個を超えるECOLOOトイレがカナダ、チリ、クック諸島、ヨルダン、ケニア、マレーシア、モンゴル、フィリピン、シエラレオネ、ウガンダを含む20か国に設置されてきました。ECOLOOの成功事例の一部として、以下が挙げられます。:

(写真:ECOLOO AB提供)
  • 湖の水の汚染を防ぐために、マレーシア・トレンガヌ大学(UMT)のフローティングラボにECOLOOを設置し、マレーシアのケニア湖の水を調査しました。
  • 尊厳を持って公衆衛生を実践できる安全な環境を提供することで、シエラレオネの2つの学校で女子生徒の就学率を35%向上しました(NGO Hope2Overcomeとの協力による)。
  • 2014年の台風の後、フィリピンのタクロバン市での災害救援活動を支援しました(Philippine Disaster Relief Foundationとのプロジェクトを通じて)。
  • 2010年にポルトガルのイダーニャ・ア・ノバで開催された有名なブームフェスティバルの期間中、約460万リットルの水を節約しました。

ECOLOOの持続可能なトイレ技術は中国で特許を取得しており、欧州連合、インド、南アフリカで特許出願中です。ECOLOOはまた、特にチリ、中国、欧州、インドで登録されている保護商標です。「知的財産権は、発明者が収益性の高いビジネスを創造し、実践するために費やした多大な努力、財政投資、素晴らしいアイデアと時間を保護します。」とImad Agi氏は述べています。

「環境に優しい未来のために革新する」というテーマのもと開催されているこの世界知的財産の日に際して、水の無駄使いや廃棄物による水の汚染を防ぐことで、世界の限られた水資源を保護するよう人々に働きかけたいと思います。ECOLOO 社は、環境に優しいイノベーションが循環型経済を創出し、人間と動物の生命を保護し、食糧の安全を確保し、湖、川、海などの地球の貴重な資源を節約する唯一の方法であると信じています。環境に優しいノベーションは、世界を改善し、SDGsを達成するための唯一のチャンスかもしれません。どうか見逃さないように。

Zuraina Zaharin氏、ECOLOO持続可能性部門主任、 ECOLOO マレーシアCEO
(写真:ECOLOO AB提供)

現在、ECOLOO社 は、特にECOLOOテクノロジーの需要が最も高い国々で生産を大幅に拡大するために、ビジョンを共有する企業または投資家とのコラボレーションを模索しています。同社の市場調査に基づくと、需要が最も高い国は以下のとおりです。:

  • アフリカ:ナイジェリア、南アフリカ、ウガンダ
  • アジア:インド、マレーシア
  • 中東:アラブ首長国連邦
  • ヨーロッパ:スウェーデン、ドイツ
  • 北米:カナダまたは米国
  • 南アメリカ:チリ

ECOLOO 社はその事業拡大に際して、包括的なソーシャルビジネスモデルを適用し、地域社会に安定した雇用機会を創出したいと考えています。

地元の方々と共に取り組むことで、生活環境を改善するだけでなく、製造と設置のコストを削減し、ECOLOOトイレをお客様にとってより手頃な価格にすることができます。

Imad Agi、スウェーデン企業 ECOLOO社 会長兼CEO

WIPO GREENについて

WIPO GREEN は持続可能なテクノロジーのためのマーケットプレイスで、気候変動に対処する世界的な取り組みを支援しています。そのオンラインデータベースと地域的活動を通じて、WIPO GREENは環境に優しいソリューションを促進し、環境に優しいテクノロジーへの移行と普及を加速するために環境に優しいテクノロジーを求める側と提供する側を結びつけています。