Hyper[IN]：持続可能な未来を築くために過去から学ぶ。Hyper[IN]とは？

スペイン特許商標庁

Hyper [IN] Grupo Empresarial有限会社は、共同創立者のAna Blasco氏とJavier de Juan Roncero氏によって2019年に設立された建設分野のスペイン企業で、建築スペースの改修に使用できる革新的で高性能かつ環境に優しく断熱性と耐火性に優れた素材を開発しています。

同社の使命は、環境への影響が少ないまたは環境に優しい材料、リサイクル済みまたはリサイクル可能な材料、またはシンプルで低コストなプロセスを使用して抽出できる材料について取り組むことです。例えば、人や環境に無害な植物由来の材料や生体適合性のある材料です。これらの天然で通気性のある素材は、自然に生まれ変わる室内空間を提供するために使用されます。それらは常に環境に存在しており、解体の際には、その場所に跡を残すことなく他の場所で使用できます。

まさにバレンシア産：ファジャスフェスティバルと米が生み出した非常に画期的な素材

最高の発明は偶然に起こると言われています。Hyper [IN]のベースとなっている素材の起源もこれに当てはまります。Ana Blasco研究員（共同設立者）は、ファジャスフェスティバルの記念碑で使用されている発泡スチロールの代わりとなる材料を探していました。米などバレンシアで人気の製品による廃棄物を活かしたいという思いで、低コストで耐火性および断熱性に優れた建設業界にとって革命的な製品を完成させました。

Hyper[IN]：原料

「日常のリソースと原料を使用して、持続可能で確かな現在と未来を築く革新的な素材。」

Hyper [IN]は、主に稲わらのようなリサイクル製品など、天然由来の有機材料から生成される、断熱性（熱的および音響的）および耐火性に優れた生分解性化合物です。建築に使用されるプレート、パネル、レンガ、ブロックに使用でき、自動車または家電製品の分野にも適用できます。さらに、適度に湿らせた材料はバイオセメントとしても使用できます。

この化合物は、再生可能エネルギーを使用した特殊な成形および乾燥プロセスによって製造され、産業のあらゆる分野での用途に使用されます。

持続可能な技術的ソリューションとしてのHyper[IN]

建設で通常使用される素材には、有毒元素が含まれている可能性があります。例えば、ロックウールは、天然素材であるにもかかわらず、発癌性ホルムアルデヒドが添加されています。その他の物質は生産または処理の段階で大量のガスを大気中に放出します。また、多くの物質は石油に由来します。

現在、セメントとレンガの製造には、原料抽出、輸送、加熱炉のための燃料源に大量のエネルギーを消費するプロセスが含まれます。セメントは、世界の二酸化炭素（CO2）排出量の 発生源約の8％を占めています。公衆衛生に対する懸念の高まりから、これらの排出を規制および排除するための国際的な対策が取られています。

Hyper [IN]は、生産するのに高度な汚染を引き起こすこれらの製品に取って代わり、建物の断熱および防音、機械的抵抗性、耐火性といった性能や機能を改善します。また、二酸化炭素排出量を削減し（生産過程で100％、建設過程で100％、建設廃棄物から100％）、エネルギー使用量を最大60％削減することで建物の使用者に経済的利益をもたらします。さらに、伝統的な断熱材の節約により住宅価格が下がり、建設プロセスで使用されるプレート、パネル、レンガ、ブロックがより薄くなるため、住宅の使用可能面積が増加します。

Hyper [IN]は、特定のセクターでの見境がなく高度に汚染された余剰物質の燃焼を最小化または排除し、高エネルギーを使用する必要のある要素を製造する必要性を低減します。循環経済の原則を適用して、同社は特定の生産工程で発生する特定の非効率性を特定しました。そして、特定のスクラップ材料をリサイクルするか、できればリサイクルによる一般的に使用されている材料で構成される化合物を形成するための特定の構成要素の有用な商業的寿命の終わりから利益を得ることを目指しています。

産業財産への投資

Hyper [IN] Grupo Empresarial有限会社は、無形の価値資産の一部として工業所有権から収益をあげています。
同社は国家商標登録M4015807を保有しており、特許と実用新案の形でその全ての技術に対する保護を模索してきました。

現時点では、2つの保留中の特許出願（現在未公開）と2つの認可された実用新案があります。「生態燃焼用の材料の組成」を保護するES1219339Uと「生態燃焼用の持続可能な材料」を保護するES1226764Uです。

これらは、開発された革新的な化合物とその機能を保護することを目的としており、断熱性、耐火性、永続的な熱安定性、石油由来の材料の使用を避け追加の断熱材を必要としないなどの特性があります。