Take your ideas to market

世界知的所有権の日 販促ツールキット2021年版

世界知的所有権の日は、知的財産(Intellectual Property, IP)に関する課題に対する一般の関心を集める絶好の機会です。

WIPOが毎年、全体的なテーマを掲げる一方で、注目を集める、または一般の認識を高めるという組織の目標を達成するためにイベントをどのように活用するのかはあなた次第です。

このツールキットでは、自身のキャンペンペーンを作成するために使用可能な様々なリソースを提供しています。

毎年4月26日を世界知的財産の日として祝福し、イノベーションや創造性の促進において知的財産が担う役割について学びます。

すべてのビジネスはアイデアから始まります。毎日、世界中で活動している何百万もの中小企業はそれぞれ、誰かの心の中で生み出され、市場に出ることになったアイデアから始まりました。

アイデアは、創意工夫、ノウハウ、才能で育まれ、成熟すると、事業開発、経済回復、人間の進歩を促進できる知的財産資産になります。

建築家、芸術家、職人、デザイナー、エンジニア、起業家、研究者、科学者など、世界中の想像力が毎日新しいアイデアを生み出しています。芸術から人工知能、ファッションから農業、再生可能エネルギーから小売、テレビから観光、バーチャルリアリティからビデオゲームに至るまで、これらはほんの一部の例に過ぎません。

アイデアのいくつかは、私たちが購入したいと思うような製品やサービスに変換されます。しかし、そうならない場合もあります。市場進出への道のりは困難です。しかし、知的財産に重点を置くことで、企業は商品化への道を切り開く際に直面する多くの紆余曲折を予測し、対応し、より適切に管理することができます。

景気回復の必要性が高まっているこの時期に、2021年世界知的所有権の日では、経済における中小企業の重要な役割や、中小企業が知的財産権を使用してより強力で競争力があり、回復力のあるビジネスを構築する方法にスポットライトを当てます。

中小企業は国家経済のバックボーンです。中小企業は私たちが毎日必要とする商品やサービスを提供しています。彼らは画期的なイノベーションと刺激的な創造物を生み出し、雇用を創出します。そのうちの一部は明日の世界をリードするビジネスになります。

中小企業は世界の企業の約90%を占め、世界の労働力の約70%を雇用し、非公式の企業を含めると、多くの新興経済国で国民所得の最大40%を生み出しています。

これらの各ビジネス・ベンチャーは、消費者が望む製品やサービスを創造するために、アイデアを取り入れ、それを創意工夫と結び付けてきました。そして、それぞれが知的財産権を使用して、ビジネス資産を保護し、価値を生み出しています。しかし、多くの人は、知的財産を保持していることや知的財産に価値があることに気づいていません。これは、多くの企業が純利益を改善して、成長する機会を逃していることを意味します。調査によると、企業が知的財産に精通し、知的財産権を取得し、管理している場合、彼らはより良い業績を上げています。

知的財産の分野に詳しくないのであれば、2021年世界知的所有権の日は、アイデアを市場に出すとき知的財産制度のツール(商標、意匠権、著作権、特許、営業秘密、地理的表示など)がどのようにあなたをサポートできるかを知る絶好の機会です。

知的財産権を使用すると、アイデアをビジネスチャンスに変え、価値を生み出し、雇用を創出し、消費者が利用できる製品の選択肢を充実させることができます。知的財産を使用すると、ビジネスが繁栄し、コミュニティを豊かにすることができます。

また、2021年世界知的所有権の日では、中小企業がイノベーションと創造性を推進し、経済回復を促進し、雇用を創出するための好ましい条件を作り出す上で、WIPOと世界中の国および地域の知的所有権機関が果たす中心的な役割に注目します。

すべての中小企業の背後にある創意工夫と創造性、違いを生み出す勇気、そして、私たちの日常生活の改善に対する彼らの貢献を共に称賛するために、ぜひ世界知的所有権の日に参加してください。地域の中小企業をサポートし、地域のイノベーションを推進しましょう。

  • 中小企業は世界経済の柱です。彼らは世界の企業全体の約90%を占めており、雇用創出と経済発展に重要な貢献をしています。
  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による低迷からの経済回復が優先事項である現在、2021年世界知的所有権の日では、中小企業が知的財産資産を使用して、競争力かつ回復力のあるより強力な事業を構築し、雇用を創出する方法に注目します。
  • 知的財産は、世界のすべての中小企業が経済的価値を創造し、ビジネス目標を前進させるための強力なツールです。
  • 知的財産権があれば、アイデアを、価値を生み出し、雇用を創出し、市場を豊かにするビジネスチャンスに変えることができ、消費者により良い新製品や幅広いサービスを提供できるようになります。
  • 知的財産ビジネスが価値を生み出し、より良い成果を上げることができれば、コミュニティは繁栄し、国家経済は力強く成長することができます。
  • 今年の世界知的所有権の日キャンペーンでは、アイデアを市場に出す際に作用する主な知的所有権関連の問題を提示します。その過程で発生する実際的な知的財産の問題と課題、そして、それらの対処法について説明します。そして、知的財産ライセンスから生じるビジネスチャンスやイノベーションの資金調達に利用できるさまざまなオプションなど、企業成長のために知的財産資産を特定、保護、活用する方法を詳しく見ていきます。
  • また、2021年世界知的所有権の日では中小企業がイノベーションと創造性を推進し、経済回復を促進し、雇用を創出するための好ましい環境を作り出す上で、WIPOと世界中の国内および地域の知財庁が果たす中心的な役割にも注目します。

世界知的所有権の日が推奨するバーチャル・アクティビティ

拡大を続けるコロナウィルスのパンデミックを考慮して、2021年世界知的所有権の日についてバーチャル・キャンペーンを通じた広報活動を行います

組織として、私たちは何をしたらよいでしょう?

一般に向けた広報活動

  • 知的財産、中小企業、イノベーション、著作権侵害、偽造などに関するテーマについて、若者向けのオンライン論文コンテストを開催する。
  • 成功を収めている中小企業、起業家、発明者、アーティスト、デザイナーなどの作品をオンラインで称賛する。
  • 起業家、アーティスト、実演家、写真家、音楽家、発明者など特定のユーザーまたは将来のユーザーに知的所有権制度やそれがどのように機能するのか、そして、利用可能な知的財産サービスについて情報を提供するバーチャルワークショップを開催する。
  • 中小企業が経済において担う重要な役割や中小企業が知的財産権を活用して競争力および回復力のあるより強力な事業を構築する方法を説明するポスター、パンフレット、放送枠など、地域に的を絞った世界知的所有の日の広報資料を作成し、オンラインで入手できるようにする。
  • 知財庁または著作権機関のウェブポータルに世界知的所有権の日のバナーを掲載する。
  • 知的財産、ケーススタディ、ビデオ、世界知的所有権の日のアクティビティ、クイズ、投票などについての一般情報を掲載したウェブサイトを作成する。
  • #worldipdayのハッシュタグ、ライブイベント更新、Twitterのチャットを使用して、世界知的所有権の日のアクティビティを、ソーシャルメディアを通じて宣伝する。
  • メインテーマに沿ってオンライン写真コンテストを開催し、著作権が実際にどのように機能し、クリエイターをどのようにサポートできるかを強調します。
  • スポークスパーソンを見つける、またはスポークスキャラクターを作り、オンラインで特集する。
  • 起業家、アーティスト、発明者が彼らの作品およびそれがどのように知的財産と関連しているのかについて紹介するインタビュー、ビデオ、ポッドキャストなどを制作し、オンラインで配信する。
  • 知的財産によって成功を築いた中小企業、中小企業が利用できる知的財産サービス、偽造や著作権侵害による損害、イノベーションに対する考え方ついての研究、統計データ、調などを発表する。
  • アイデアを市場に持ち出し、知的財産資産を保護するための最良の策について学ぶことに興味がある人のために、現地の弁護士事務所または学術機関と協力して、無料の知的財コンサルティングまたは質疑答セッションをソーシャルメディアチャネルまたはその他のオンラインテクノロジーを介して開催する。
  • ソーシャルメディアキャンペーンを開始し、新進およびベテランの起業家またはクリエーターに、彼らの知的財産制度の使用経験と、制度が今後どのように発展することを望んでいるかについての見解を共有することを奨励する(従来のブログ投稿、ビデオブログ配信などを介して)。
  • 中小企業にとっての知的財産の役割役割について説明する。

メディアに向けた広報活動

  • 現地の新聞社および報道機関と協力し、知的財産の評価、知的財産に関する財務、知的財産侵害、知的財産のライセンス供与など知的財産および中小企業関連のテーマについての記事を発表する。
  • ラジオ局やテレビ局と連絡を取り、経済で中小企業が担う重要な役割や中小企業が知的財産権を活用して競争力および回復力のあるより強力な事業を構築する方法についての討論番組を放送する。
  • 知的所有権の日のアクティビティに関するバーチャル記者会見を開催する。
  • 時間のない報道陣のために理解しやすいように正確な情報をまとめた報道用のデジタル資料セットを作成する。

企業に向けた広報活動

  • 知的財産制度の使用を通じて中小企業がどのように利益を得ることができるのか、また知的財産の評価、知的財産の資金調達、知的財産侵害、知的財産のライセンス供与といったその他のトピックについて、地元の企業および商工会とバーチャルワークショップを開催する。
  • 地元の発明者協会またはデザイナーと協力して、中小企業の発明またはデザインに関するをオンラインで発表する。

学校/大学に向けた広報活動

  • 大学でウェビナーまたはオンラインカンファレンスを開催し、学生、学部、研究者の間で知的財産がもたらす利益についての認識を高める。
  • 学校で知的財産の日を祝う:共通の課題を解決するためのデジタル発明コンテストを開催する。または、知的財産が起業家、発明家、アーティストや彼らの事業にどのような影響を及ぼすかについて、彼らによるビデオプレゼンテーションを行う。