マドリッド制度の活用事例 - サントリーホールディングス株式会社: やってみなはれ精神
2022年7月1日
今回も、マドリッド制度が企業の国際商標登録のポートフォリオ管理をどのようにサポートしているかに注目した活用事例をお届けします。本稿では、日本の飲料メーカー、サントリーホールディングス株式会社の事例を取り上げます。
サントリーは、1899年、日本人にぶどう酒や洋酒を届けたいという思いから生まれました。日本の消費者の味覚に合わなかったため当初は苦労しましたが、創業者の鳥井信治郎は、成功するまで粘り強く努力しました。
国内での認知度が高まった後、同社は東南アジアを中心とした輸出市場に目を向けました。その後、サントリーは、ブレンデッドウイスキー「響」、シングルモルトウイスキー「山崎」や「白州」、ジン「ROKU」、ウオツカ「HAKU」など、世界中で高く評価されている幅広い商品を発売しています。
サントリーの商標ポートフォリオは、他社とのM&Aもあり、着実に拡大しています。そのポートフォリオを管理するにはマドリッド制度の活用が必要であり、2000年以降、100近い国・地域で150件を超える国際商標登録を取得しています。
マドリッド制度の活用事例の募集
マドリッド制度を現在利用している会社の経営者や代表でいらっしゃいますか? マドリッド制度を活用することで国際的な商標保護を実現した事例を紹介するために、皆様から事例を募集しています。ご紹介させていただける場合、Contact Madridからお知らせください。「My request concerns (ご要望)」欄で「Something else (その他)」をお選びいただき、貴社についてお知らせください。
近日公開予定
WIPOでは、イノベーションを創出する企業の事例を幅広い業種にわたりこれから年末にかけてさらにご紹介していく予定です。グローバルな事業展開を進める上でのマドリッド制度の活用方法や、海外市場での商標の保護取得がどのようにして認知度や競争力の向上につながるのかなど、マドリッド制度の活用に役立つ情報を提供します。ぜひご覧ください。