WIPO-シンガポールASEAN調停プログラム

2024年1月15日

シンガポール政府とWIPOの協力の一環として新たに提供されるASEAN調停プログラム (ASEAN Mediation Programme、AMP) を利用することで、ASEAN諸国の紛争当事者は、WIPO仲裁調停センターのシンガポール事務所が管理する調停について、次の料金表に基づく資金援助を受けることが可能です。

ASEAN調停プログラムで利用可能な資金援助

案件の種類	資金供与額	管理手数料
少なくとも一方の当事者がASEAN加盟国の国民または法人である、知財または技術に関する既存の紛争または協議 (裁判所、知財機関、仲裁機関に係属中のものを含む)	最大8,000シンガポールドル (SGD)	免除

(*) AMPが提供する最大8,000シンガポールドルの資金援助には、調停に関するすべての費用 (関連する請求書の提出を条件とする) が含まれ、別段の合意がない限り、紛争当事者間で均等に分配されます。

条件

AMPに基づく資金援助の申請受付は、2024年12月31日またはAMPの資金が全額引き出されるまでのいずれか早い時点で終了します。
当事者の少なくとも一方が、ASEAN加盟国 (ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム) の国民または法人でなければなりません。
調停人はシンガポールを拠点としていなければなりません。
当事者は調停に関するフィードバックを提供することが求められます。
両当事者の名前が公表されることに同意する必要があります (和解条件の詳細等は公表されません)。
シンガポール知的財産庁 (IPOS) により「Young IP Mediator (若手知財調停人)」イニシアティブで任命された調停人が「シャドー・メディエーター」として調停を傍聴します。
当事者は、同じ紛争または実質的に同じ紛争に関する費用を、AMPとRevised Enhanced Mediation Promotion Scheme (改正強化調停促進スキーム、REMPS) の両方に請求することはできません。
WIPO調停の申立書を提出するには、「mail@wipo.int」までご連絡いただくか、https://www.wipo.int/amc/en/mediation/filing/index.htmlをご覧ください。

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