WIPO Sequenceソフトウェア・バージョン2.1.0を用いて配列表を提出する際の技術的問題

2022/07/14

WIPO国際事務局は、以下の点について報告を受けています。出願人がWIPO Sequenceソフトウェア・バージョン2.1.0を用いてWIPO標準ST.26に準拠した配列表を作成する際、ソフトウェアにおける特定の技術的問題が、作成したST.26配列表に潜在的な問題を引き起こす可能性があります。最も重大な点として、ソフトウェアに正しいデータが入力されているにもかかわらず、条件によっては、エクスポートされた配列表ファイルにおいて、1または複数の配列のfeatureテーブルが欠落している可能性があります。

国際事務局は現在、この技術的問題の解決に取り組んでいます。当面の間は、配列表が生成された後、都度WIPO Sequenceを用いて配列表を検証し、配列表に問題がないことを確認してください。検証レポートに「この配列表には、必須のfeatureテーブルが含まれていません（“The mandatory feature table is missing from this sequence”）」と表示される場合は、配列表を提出する前に、次の手順に沿って問題を解決することをお勧めします。

WIPO Sequenceソフトウェアにアクセスして、「配列表のインポート」を押す；
該当するプロジェクトに別の名前を付ける（プロジェクト・リストにおいて当該プロジェクトを識別できるようにするため）；
チェックボックスをオンにして、すべての一般情報部分とすべての配列をインポートする；
配列表がインポートされたら、featureテーブル欠落のエラーが生じている配列に移動する；「source」featureのqualifier「mol_type」と「生物」が空白、つまりデータが含まれていないことを確認する；
当初のプロジェクトで行ったように、qualifier「mol_type」と「生物」に正しいデータを追加する；
エラーが生じた配列に適宜、featureやqualifierを追加する；
プロジェクトを検証する；
配列表を作成する；
最後に、WIPO Sequenceの「配列表の検証」機能を用いて、配列表を検証する。これにより、該当する配列において、featureテーブル欠落のエラーは解消しているはずです。

この技術的問題や関連する問題の詳細については、WIPO Sequenceおよび ST.26 ナレッジベース：トラブルシューティング（"WIPO Sequence and ST.26 Knowledge Base: Trouble-shooting" を参照してください。

すでに提出済みのPCT出願については、上述したソフトウェアの技術的問題により生じている問題を出願人が解決できるよう、有効な解決策を見つけるため、国際事務局は関連する受理官庁と協働しています。PCT出願人が同様の問題に直面した場合は、直ちに国際事務局または該当する受理官庁に連絡してください。

また、すべてのPCT出願人に対し、WIPO Sequenceソフトウェアの最新バージョンのダウンロードおよび使用を強く推奨します。