アップデート:WIPO Sequence ソフトウェア・バージョン2.1.0又は2.1.1を用いて配列表を提出する際の技術的問題の解決
2022/08/05
アップデート
国際事務局はバージョン2.1.2をリリースしました。このバージョンは、WIPO Sequenceソフトウェア・バージョン2.1.0及び2.1.1の技術的な問題を解決します(詳細は以下のとおり)。 したがって、ユーザーは、次の配列表を作成する前に、自動更新メッセージが表示された際にはソフトウェアを更新して下さい。
以前報告された問題
WIPO国際事務局は、出願人がWIPO Sequenceソフトウェア・バージョン2.1.0及び2.1.1を用いてWIPO標準ST.26に準拠した配列表を作成する際、ソフトウェアの技術的問題が作成したST.26配列表に潜在的な問題を引き起こす可能性があることの報告を受けています。最も重大な点として、条件によっては、ソフトウェアに正しいデータが入力されているにもかかわらず、エクスポートされた配列表ファイルにおいて、1または複数の配列のFeature Tableが欠落している可能性があります。
バージョン 2.1.0及び2.1.1 を使用して作成された配列表の場合、配列表が作成された後にWIPO Sequence を用いて配列表を検証し、配列表に問題がないことを確認することが推奨されます。検証レポートに「この配列表には、必須のFeature Tableが含まれていません(“The mandatory feature table is missing from this sequence”)」と表示される場合は、配列表を提出する前に、次の手順に沿って問題を解決することをお勧めします。
- WIPO Sequenceソフトウェアにアクセスして、「配列表のインポート」を押す;
- 該当するプロジェクトに別の名前を付ける(プロジェクト・リストにおいて当該プロジェクトを識別できるようにするため);
- チェックボックスをオンにして、すべての一般情報部分とすべての配列をインポートする;
- 配列表がインポートされたら、Feature Table欠落のエラーが生じている配列に移動する;「source」featureのqualifier「mol_type」と「生物」が空白、つまりデータが含まれていないことを確認する;
- 当初のプロジェクトで行ったように、qualifier「mol_type」と「生物」に正しいデータを追加する;
- エラーが生じた配列に適宜、featureやqualifierを追加する;
- プロジェクトを検証する;
- 配列表を作成する;
- 最後に、WIPO Sequenceの「配列表の検証」機能を用いて、配列表を検証する。これにより、該当する配列において、Feature Table欠落のエラーは解消しているはずです。
この技術的問題や関連する問題の詳細については、WIPO Sequenceおよび ST.26 ナレッジベース:トラブルシューティング(“WIPO Sequence and ST.26 Knowledge Base: Trouble-shooting”)を参照してください。
すでに提出済みのPCT出願については、国際事務局も、上述したソフトウェアの技術的問題により生じた問題を出願人が解決できるよう、関連する受理官庁と有効な解決策を見つけるべく協働しています。PCT出願人が同様の問題に直面した場合は、速やかに国際事務局または管轄の受理官庁に連絡してください。
上述のとおり、WIPOはすべてのPCT出願人に対して、WIPO Sequenceソフトウェアの最新バージョンのダウンロード及び使用を強く推奨します。