WIPO Pearl サービス提供開始
Geneva,
2014/09/19
PR/2014/765
世界知的所有権機関(WIPO)は、多言語対応の豊富な科学・技術用語への無料アクセスを可能にした新しいデータベースを本日開設致しました。
WIPO Pearl は、インターネットのインターフェイスを使用することにより、異なる言語の壁を越え科学や技術の知識を検索し共有することを容易にし、正確で一貫性のある用語の使用を促進するものです。
データベースにはまず初めにWIPO 特許協力条約(PCT)に基づく出願書に使用された用語が登録され、将来的には WIPOが所轄する他の条約において使用される用語や、商標、産業デザインなどWIPO管轄の他の分野における専門用語なども収集されます。
10の言語による90,000以上の用語と15,000もの概念が、複数言語による技術文献解読に経験豊富なWIPO-PCTの専門用語ならびに言語専門家によって検証、入力されています。また、データの定期的な追加も予定されています。
WIPO Pearlは原語と目標語の選択機能、主題分野並びに略語による検索、曖昧検索、完全一致検索、 ブーリアン検索を含むパワフルな検索機能を提供します。
利用者は速やかに検索結果のリストを取得することが出来ます。またそのリストを拡張することも可能で、言語と主題分野ごとに関連のある概念を連結する「コンセプトマップ」を閲覧することにより、例えば他の概念と比較して、より広いまたは狭い範囲の概念の提示を参照することができます。
主な特徴
- 10言語:アラビア語、日本語、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語
- 概念を29の主題分野に分類
- 信頼性スコアを含む十分に認証された内容
- 「コンセプト・マップ」による言語と主題分野ごとの関連概念の革新的なグラフ表示
- 全ての用語に文脈を提供
- 用語の標識化(例:“推奨”、“標準”、または“要回避”)
- PATENTSCOPEと多言語検索CLIR (Cross-Lingual Information Retrieval) PDFに連係
- 利用者は検索結果の質を評価可能
WIPO Pearlは、現在4千万近くの特許記録を掲載するWIPOの 技術データベースPATENTSCOPE、並びにWIPOの他の検索可能なデータコレクションと同じくレファレンスページからアクセス可能となります。
WIPOについて
世界知的所有権機関 (WIPO) は、世界中のイノベーターやクリエイターにサービスを提供し、アイデアの確実な市場投入を通じてあらゆる場所における生活の向上実現を支援する国連機関です。
WIPOは、知的財産 (IP) の国境を越えた保護と展開を目指すクリエイターやイノベーターまた起業家たちを支援するサービスを提供し、また知的財産に関する最先端の課題解決に取り組むためのフォーラムとして機能します。WIPOが発表する知的財産データと情報は世界中の意思決定者により参照されます。またそのインパクト重視のプロジェクトや技術支援を通じて、あらゆる場所のすべての人が知的財産の利益を受けられるように支援します。
詳しくはWIPO Media Relations Sectionにお問い合わせください。- 電話: (+41 22) 338 81 61 / 338 72 24
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