2020/01/30
世界知的所有権機関 (WIPO) のPCT翻訳部では、アシスタント ターミノロジスト、アシスタント翻訳者、アシスタント技術スペシャリスト、またアシスタント翻訳技術者を対象としたフェローシップ プログラムを実施しています。このプログラムは、国際組織における実務体験の機会を提供することを目的としています。WIPOでは現在、2020年フェローシップ プログラムへの応募を受け付けています。
このプログラムで取り扱われるフェローは次の4種類です。
ジュネーブで実施されるフェローシップの期間を通して、PCT翻訳部のスタッフがトレーナーとなり、プログラム参加者の指導にあたります。フェローシップの期間はさまざまですが、通常3ヶ月以上にわたります。フェローには毎月4,000スイス フランが支給され、医療保険が提供されます。また、場合に応じて渡航費の一部をWIPOが負担する可能性もあります。
ターミノロジー、翻訳、関連言語学分野、または技術分野 (高度な言語力を伴うことが条件) において、上級学位(修士号、博士号、またはこれらに相当する学位) を現在取得中、または取得して間もないことが条件となります。ターミノロジーにおける実務経験があると有利ですが、必須ではありません。ターミノロジー フェローは、母国語の専門用語を扱います。
2020年のフェローシップ プログラムでは、アラビア語、中国語、ドイツ語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語のいずれかを母国語とし、かつ、高度な英語力を持つ方を募集の対象とします。
翻訳、ターミノロジー、関連言語学分野、または技術分野 (高度な言語力を伴うことが条件) において、上級学位 (修士号、博士号、またはこれらに相当する学位) を現在取得中、または取得して間もないことが条件となります。技術翻訳の実務経験があると有利ですが、必須ではありません。翻訳フェローは、外国語から母国語に翻訳します。
2020年のフェローシップ プログラムでは、次の言語ペアのみを募集の対象とします。
科学技術分野において学士以上の学位を有しており、該当分野での実務経験または研究者としての経験を有し、かつ、英語や第 2 言語で高い言語力を持っていることが条件となります。
2020年のフェローシップ プログラムでは、アラビア語、中国語、ドイツ語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語のいずれかを母国語とする方を募集の対象とします。
翻訳技術、翻訳、翻訳技術要素が含まれる関連言語学分野、または技術分野 (計算言語学、情報技術など) において、上級学位 (修士号、博士号、またはこれらに相当する学位) を現在取得中、または取得して間もないことが条件となります。翻訳技術に関する実務経験があると有利ですが、必須ではありません。翻訳技術フェローは、英語またはフランス語で業務を行います。
上記のフェローシップのいずれかに応募を希望する方は、Eメールにて pct.fellowship@wipo.int 宛てに以下を送付してください。
Eメール件名の例: "Fellowship application, Terminology, Japanese"、 "Fellowship application, Translation, Chinese-English"
書類選考後、候補者には、ターミノロジーのテスト、翻訳のテスト、及び/または適性診断を受けていただきます。
2020年フェローシップ プログラムへの参加を希望される方は、2020年2月17日までに、応募書類を上記Eメール アドレス宛てに送付してください。