世界知的所有権機関 (WIPO) PCTフェローシップ プログラム募集要項 (大学院生向け)
2022/02/01
世界知的所有権機関 (WIPO) のPCT翻訳部では、ターミノロジストや翻訳者、翻訳支援技術スペシャリストのアシスタントを募集するフェローシップ プログラムを実施しています。本プログラムは、国際機関の業務を実地体験できる場を提供することを目的とするものです。WIPOでは現在、2022年フェローシップ プログラムへの応募を受け付けています。
募集対象
- ターミノロジー フェロー: WIPO Pearl 上で公開されるPCT専門用語データベースの記録を作成するための訓練を受けます。
- 翻訳フェロー: 特許出願の要約及び特許審査書類の翻訳を行うための訓練を受けます。
- 翻訳支援技術フェロー: 翻訳・用語管理ツールや機械翻訳ツールの活用に関する訓練を受けます。
ジュネーブで実施されるフェローシップの期間を通して、PCT翻訳部のスタッフがトレーナーとなりプログラム参加者の指導にあたります。フェローシップの期間はさまざまですが、通常3ヶ月以上にわたります。フェローには毎月5,000スイス フランが支給され、医療保険が提供されます。また渡航やビザ (査証) の取得に関するサポートが提供されます。
2022年のフェローシップ プログラムは、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の世界的流行 (パンデミック) の影響を受け、実施状況が流動的であることにご留意ください。また2022年2月現時点で、WIPOの職員及びフェローは全面的にジュネーブの自宅からテレワークで勤務を行っており、WIPOの事務所ではなく自宅で勤務していることにもご留意ください。通常勤務体制の再開につきましては、パンデミックの収束状況によるため現時点では明確な見通しは立っていません。
応募条件
ターミノロジー フェローシップ
ターミノロジー、翻訳、関連言語学分野、または技術分野 (高度な言語力を伴うことが条件) において、上級学位 (修士号、博士号、またはこれらに相当する学位) を現在取得中、または取得して間もないことが条件となります。ターミノロジーにおける実務経験があると有利ですが、必須ではありません。ターミノロジー フェローは、母国語の専門用語を扱います。
2022年のフェローシップ プログラムでは、アラビア語、中国語、ドイツ語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語のいずれかを母国語とし、かつ、高度な英語力を持つ方を募集の対象とします。
翻訳フェローシップ
翻訳、ターミノロジー、関連言語学分野、または技術分野 (高度な言語力を伴うことが条件) において、上級学位 (修士号、博士号、またはこれらに相当する学位) を現在取得中、または取得して間もないことが条件となります。技術翻訳の実務経験があると有利ですが、必須ではありません。翻訳フェローは、外国語から母国語に翻訳します。
2022年のフェローシップ プログラムでは、次の言語ペアのみを募集の対象とします。
- 中国語から英語への翻訳
- 日本語から英語への翻訳
- 韓国語から英語への翻訳
- ロシア語から英語への翻訳
翻訳支援技術フェローシップ
翻訳支援技術、翻訳支援技術要素が含まれる翻訳・関連言語学分野、または計算言語学や情報技術などの技術分野において、上級学位 (修士号、博士号、またはこれらに相当する学位) を現在取得中、または取得して間もないことが条件となります。翻訳支援技術に関する実務経験があると有利ですが、必須ではありません。翻訳支援技術フェローは、英語またはフランス語で業務を行います。
応募方法
上記のいずれかのフェローシップへの参加を希望する方は、次のボタンから本フェローシップ プログラムの募集要項にアクセスして応募してください。
注: 応募者は、応募条件を満たす限り、複数の種類のフェローシップに応募することができます。複数の種類のフェローシップに応募する場合は、各種類のフェローシップについてそれぞれ個別に応募書類を提出してください。
書類選考後、候補者には、ターミノロジーのテスト、翻訳のテスト、及び/または適性診断を受けていただきます。
応募締切: 2022年2月20日 23:59 (CET: 中央ヨーロッパ時間)