WIPO Pearl: データベース拡充、パリ五輪2024の新競技に着眼
2024/07/24
WIPO Pearl専門用語データベースの更新により用語が追加されました。現時点で、26万語の用語が、WIPO PCTの言語専門家による検証を経て収録されています。また、2万9,000件 (89%) 近くの概念が、データベース上の他の概念に関連付けられています。「コンセプト マップ検索」では、概念間の関係性を調べることができます。検証が完了していない関係性については、機械学習アルゴリズムにより生成される「概念クラウド」での表示が可能です。
オリンピック新競技
今回、フランス・パリで開催される2024年夏季オリンピックの新競技4種目 (ブレイキン、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィン) に関する約1千語の用語を含む75件の多言語用語データが収録されました。これらの用語はすべて、WIPO Pearlが対応する10言語で利用可能であり、フランス語の用語については、定義を含めてその多くがフランス首相府フランス語・フランス諸言語総局 (DGLFLF) フランス語強化委員会 (Commission for the Enrichment of the French Language) によって提供されたものです。WIPO Pearlのウェブサイト上で、特別に用意されたこのコレクションをダウンロード配布 (無料) しています。XML形式で提供されるため、コンピュータ支援翻訳ツール等のアプリケーションでご利用いただくことも可能です。
大学機関との共同研究
今回の更新ではまた、次の大学機関の学生により提供された 600 語以上の用語を含む 200 件の多言語用語データが、WIPO の検証を経て加えられています。
- コルドバ大学 (National University of Córdoba) (アルゼンチン)
- 中国石油大学 (北京) (China University of Petroleum Beijing) (中国)
- 西安外国語大学 (Xi’an International Studies University) (中国)
- バジェ大学 (Universidad del Valle) (コロンビア)
- グルノーブル アルプス大学 (Université Grenoble Alpes) (フランス)
- ハイデルベルク大学 (University of Heidelberg) (ドイツ)
このようなターミノロジーに関する共同研究に関心をお持ちの大学機関は、WIPOまで是非ご連絡ください。