2021/09/28
※本イベントは終了いたしました。各講演のアーカイブ動画は以下のプログラム内でご視聴いただけます。また、開催報告に関する記事はこちらからご覧いただけます。
一般的に、知的財産を保護している企業は、そうでない企業に比べて、知的財産アセットの活用を通じて、より多くの業績を伸ばすことが出来ると言われています。こうした中、WIPO日本事務所は、WIPOジュネーブ本部の知財ビジネス部門との共催により、中小企業・スタートアップ企業に向けたオンライン・シンポジウムを開催します。
本シンポジウムでは、イノベーション・サイクルを通して知財管理を行うためのツールや戦略を紹介しつつ、国内外の有識者や関係者の皆様にもご参加をいただき、グローバルな競争力強化、オープン・イノベーション、SDGs等の視点から、ビジネス戦略や事業展開に資する知的財産の役割について、多くの事例も交え議論を行います。この機会が、日本のみならず、世界の中小企業やスタートアップ企業の皆様の知的財産戦略やイノベーション戦略、知的財産管理の発展の一助となれば幸いです。
半日のプログラムを2日間に渡って開催し、知財戦略や近年の知財の商業化に係る傾向も併せてご紹介します。是非ご参加ください。
なお、本ワークショップの開催にあたっては、日本国特許庁からFIT/日本産業財産グローバルファンド(Funds-In-Trust Japan Industrial Property Global)による財政面などの支援を受けています。
日時:12月2日(木)~3日(金)
開催形式:オンライン
言語:日本語・英語(同時通訳)
後援:日本国特許庁
休憩 (17:30 – 17:35日本時間)
2021年のGlobal Innovation Indexによると、日本のイノベーション・ランキングは世界第13位とされている一方で、起業のしやすさ、新規ビジネスの密度等に関する指標においては課題が見られます。この様な背景の下、日本の中小企業による新たな活力や発明、起業を促すべく、どの様な取り組みが行われているかを紹介いただきます。また、パンデミックの状況下であっても、アイデアと知財を積極的に活用し、ビジネス拡大を行った企業の視点を紹介いただきます。
StartupBlinkによる2020 年版「Startup Ecosystem Rankings」では、カナダは、米国、英国、イスラエルに次いでスタートアップエコシステムを確立している国としてランキングされています。また、WIPOによるGlobal Innovation Indexにおける起業のし易さランキングにおいてもカナダは3位となっています。イノベーションを促進し、新たな価値を生み出すベンチャー企業を育てるためにカナダが実施するスタートアップに対する取り組みや事例を紹介いただきます。
世界のイノベーション状況をまとめた報告書:WIPO Global Innovation Index (GII)の諮問委員会委員の竹中平蔵氏(慶應義塾大学名誉教授、世界経済フォーラム(ダボス会議)理事など)に世界の経済・イノベーション情勢や日本が抱える構造的課題等についてインタビューした様子を配信いたします。(インタビュアー:WIPO日本事務所長 澤井 智毅)
パンデミックによって社会ニーズの急激な変化に伴い、様々な事物に新たな価値が見出され、イノベーション創出につながっています。また、持続可能な開発目標(SDGs)として個々が社会的責任を認識する発想が通常化しています。こういった革新的な局面において、どの様に、アイデアを具現化し新たな価値を創出するか、考える場を提供します。
水処理を通してサスティナブルな循環型社会に貢献するために・・・(16:40 – 17:00 日本時間)
グローバルな市場で先駆する企業、また中小企業から目覚ましい成長を遂げた企業の視点から、ビジネスの基盤となり得る知財戦略と知財の真の価値について紹介いただきます。オープンイノベーションをはじめとするビジネスモデル、契機とリスク、中小企業特有の強み、また夫々の業界における知財の展望について考察し、知財の役割について改めて考えます。
休憩 (17:40 – 17:45日本時間)
テーマ:「日本がイノベーションを生み出すために」
モデレーターとパネリスト
世界知的所有権機関(WIPO)は、バランスのとれた利用しやすい国際的な 知的財産権(IP)制度の発展を担当する国連の専門機関です。
WIPOの活動は簡単、効率的かつ費用効果的なシステムを通じて、 世界的に知的財産保護の促進を図ることを目的としたサービスを提供することです。
WIPOの主要なサービスに加え、環境技術の提供者と需要者をつなぐWIPO GREEN、 顧みられない熱帯病、マラリア、結核の治療のための医薬品の情報共有ができる WIPO Re:Searchなど様々な活動を説明した動画や資料を掲載しています。