July 1, 2022
7月1日、配列表に関するWIPO Standard ST.26が発効されました。この日以降に国内、広域、または国際特許官庁に提出されたすべての配列表は、WIPO ST.26の形式に準拠している必要があります。
WIPO Standard ST.26は、初め2010年に欧州特許庁により提案され、2017年にすべてのWIPO加盟国は、この規格を全世界で同一の日、いわゆる「ビッグバン」実施日に実施することに合意しました。各官庁がST.25からST.26への移行に適切に対応できるよう、昨年、WIPO総会で6ヶ月の延期が承認され、移行日が2022年7月1日に変更されました。
WIPOは、特許出願におけるDNA、RNA、アミノ酸の配合をXML形式で提示する方法を定義するこの国際規格を作成するだけでなく、特許出願人によるWIPO ST.26に準拠した配列表の作成を支援するWIPO Sequenceソフトウェアツールを作成するため、世界中の特許庁と協働してきました。これは、世界中の特許関係者にとって重要な成果です。
WIPO Sequenceのバージョン2.1.0は、先週WIPOのウェブサイトでユーザーが利用できるようになりました。すべてのユーザーにおいて、ソフトウェアの最新バージョンへの更新が推奨されます。バージョン 2.1.0 は 4 番目の安定版リリースで、WIPO と加盟国による約 4 年間にわたる共同開発の集大成として一般に公開されています。
WIPOは、その存続期間中、ユーザーからのフィードバックを受け付け、必要に応じてWIPOシーケンスを更新し続けます。フィードバックは、お問い合わせフォームからWIPOに送信して下さい。また、メーリングリストを通じてユーザーに重要なお知らせを提供するため、ツールのユーザーにはメーリングリストへの登録をお願いします。最後に、Standardの内容やWIPO Sequenceの使用についてご質問がある場合は、WIPO SequenceおよびST.26ナレッジベースにアクセスして下さい。
WIPOは、国際規格であるWIPO ST.26の作成へのご協力、並びにWIPO Sequenceの種々の要件の設定および試験の実施に関する加盟国のご協力に、感謝いたします。