フランシス・ガリ氏、2期目のWIPO事務局長に再任
2014/05/23
ジュネーブ、2014年5月8日
PR/2014/759
2014年5月8日、世界知的所有権機関(WIPO)の加盟国は総意により、フランシス・ガリ氏を任期6年の2期目の事務局長に再任しました。
WIPOの最高意思決定機関である 総会でのガリ氏の再任は、3月の WIPO調整委員会での総意による彼の指名を受けたものです。
指名受諾演説: | YouTube で見る
議長が加盟国による最終決定を宣言した後、ガリ氏は各代表団に向けた 指名受諾演説の中で「我々が機関として直面している基本的な課題は、経 済や社会そして文化の発展に対する知的財産の貢献や価値に関して共通の理解に達することだと思います。」と述べました。
同氏は「私は次の任期で全ての加盟国と一緒に仕事ができることを楽しみにしています。私の考えでは、知的財産に関する政治問題は、以前より困難なものとなってきています。私はこれを、無 形資産とイノベーションの経済価値が向上したことによる当然の結果だと見ており、知的財産の役割は、現代社会におけるイノベーションを取り囲むすべての利益の間で適正な均衡点を見出すことにあると思います。」と 述べました。
演説後、加盟国の代表団らは起立し、ガリ氏を祝福するとともに、著作権分野の二つの新たな条約の採択や、開発に関する多くの取り組みなどといった同氏の1期目におけるWIPOの成果を歓迎しました。
オーストラリアの出身であるガリ氏の2期目の任期は2014年10月から2020年9月までとなります。
ガリ氏は、スーダン出身のカミール・イドリス博士(1997-2008)、米国出身のアーパッド・ボクシュ氏(1973-1997)、オランダ出身のヘオルフ・ボーデンハウゼン氏(1970-1973)に 続く4人目の事務局長です。WIPO事務局長は6年の任期です。
事務局長選挙の手続 は 世界知的所有権機関を設立する条約 と、1998年9月にWIPO加盟国総会で採択された「 WIPO事務局長の指名及び任命に関する手続」に基づいて進められます。
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