東京での短期フェローシップ研修
2016/03/10
WIPO日本事務所(WJO)の招待と志賀国際特許事務所の協力により、パキスタン出身のSaifullah Khan氏は、WIPO ジャパン・トラスト・ファンドの下でWIPO短期フェローシップ研修に参加しました。Saifullah Khan氏の研修は、日本の特許法、審査、先行技術調査、知的財産(IP)訴訟、ライセンシングおよび技術移転、PCTやマドリッドシステムなどの国際的な知財保護制度について行われました。
実務の経験
この研修フェローシップは、ASEANやSAARC諸国出身でWIPOパートナー機関であるトリノ工科大学やクイーンズランド工科大学の知的財産法学修士の卒業生向けに日本の知的財産法律事務所で実際に知的財産関連業務を経験することにより知的財産知識を補充する目的で創られました。
このプログラムは座学研修による知識習得に限らず実際の知的財産の現場において必要なスキルや洞察を獲得することを支援します。研修生は受け入れていただいた特許事務所で自分の時間を通じ、特許事務所の中核業務や各事務所が知的財産権所有者のために提供しているサービスをより良く理解することができます。また、サーチや意見書、応答書類、その他の文書の作成などの業務を補助することを通じて、知的財産の出願、登録、訴訟など実際の業務にかかわる直接の経験を広げることができます。
世界的なリーチ
Khan氏は他の研究生と同様、コンペにより選ばれた4人目の研究生です。他の研修生はネパール、マレーシア、タイ国出身で、日本の大手IP事務所である清和国際特許事務所、浅村特許事務所、平木国際特許事務所で研修を行いました。
Khan氏はこの研修プログラムにより下記のことができました。
- 知識の幅を広げられました、
- 実務経験を積むことが可能になりました、そして
- 効果的に特許クレーム及び補正案を作成する方法を習得しました。
Khan氏は将来の政策改正の開発やIPの認識を高め、IP所有関係者向けにより良いガイダンスやサポートができるよう、今回の研修で学んだ経験をパキスタンのIP事務所にて継続したいという信念を表明しました。