2023/05/18
WIPOは2023年3月27~31日にかけ、ラオス人民民主共和国 (PDR) 商工省知的財産局と共同で、FIT/日本知的財産グローバルファンド (FIT/Japan IP Global) からの支援を得て、WIPO-ASEAN情報技術会議 (WIPO-ASEAN Information Technology (IT) Conference) およびASEAN PATENTSCOPEコーディネーター会合 (ASEAN PATENTSCOPE Coordinator Meeting) をラオスのビエンチャンで開催しました。ワークショップには、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス人民民主共和国、マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポールおよびベトナムの各知財庁から18名の職員が参加しました。
本イベントの目的は以下の通りでした。 (i) WIPO製品・サービスの最近の改善点を確認するとともに、WIPO IPビジネスソリューションおよび関連製品についての能力・技術スキルを高めて、総合的なオンライン業務サービスの開発のための参加知財庁の能力を強化する。 (ii) WIPO ソリューションの理解を深めて、業務運営・サービス向上のためのサポートを提供する。 (iii) 特に「WIPO Publish」および「WIPO File」に関連して、顧客中心のオンラインサービスをサポートするためWIPOの新製品についての知識を共有するとともに機能を確認する。 (iv) シームレスなASEAN PATENTSCOPEのデータ収集に向けたデータ交換および将来的なサービス機能を維持するために、国内向け実装計画を開発する。
本イベントには、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス人民民主共和国、マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポールおよびベトナムの各知財庁から、18名のIT管理者・IPAS担当者が対面で参加しました。
イベントにおいて、WIPOは、参加庁の検討材料として、新しいASEAN IP Registerサービスのための技術的詳細やサービス提供モデルに関する案を提示しました。提案された技術的詳細について議論がなされ、参加者は、サービスそのものに強い関心を示すとともに、IPデータ交換の課題に対処する上で当該サービスが各庁にとってどのように役に立ち得るかについても関心を示しました。
ASEAN ITグループは、「ASEAN IP Register」タスクフォースを設立して、リソースが利用可能な限り年に4回 (バーチャル2回、対面2回) 集まることに同意しました。第1回バーチャルミーティングは9月に開催予定で、第1回対面ミーティングは11月、インドネシアのロンボクで開催される第71回ASEAN知財協力作業部会 (AWGIPC) 会議の中で予定されています。インドネシアのDede氏がタスクフォース長に任命され、各ASEAN加盟国 (AMS) は、将来の会議のためのタスクフォースメンバーを1人指名するよう求められています。
ASEAN IP Registerプラットフォームの目的は以下の通りです。