2023/05/23
2023年2月20~24日にかけ、WIPOはシンガポール知的財産庁 (IPOS) と共同で、FIT/日本知的財産グローバルファンド (FIT/日本 IP Global) の支援を得て、WIPO ITビジネスユーザ戦略対話 (WIPO IT-Business User Strategic Dialogue) をシンガポールで開催しました。本イベントには、ASEANおよび近隣地域から38名の職員が参加しました。
本イベントの目的は以下の通りでした。 (i) 各知財庁における政策立案者、IT専門職員およびビジネスユーザ間の協力強化を通じてASEAN地域におけるデジタル行政サービスを促進する。 (ii) 知財庁でのe-サービス政策・実務を共有して、各種デジタル技術を利用したデジタル行政サービスの開発・促進をサポートする。 (iii) 知財庁のサービス・パフォーマンス向上に向けてデジタル技術ツールを有効活用する方法・手段について議論する。 (iv) それぞれの知財庁における庁業務サービスのパフォーマンスに関する情報を交換して、知財庁において業務運営の効率・品質を向上させる方法を特定する。 (v) ASEANにおいて新しいデジタル技術の利用によるサービス提供の向上・改善を図るために、具体的な行動計画を含む勧告を提供する。
本イベントは、 (i) ASEAN特許タスクフォース (2023年2月20日) 、 (ii) 特許審査官向け実務コミュニティー会議 (2月21~22日) および (iii) デジタル行政サービスに関するWIPO-ASEAN ITビジネス戦略研修 (2月23~24日) の3部構成でした。
本イベントには、バングラデシュ、ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、インドネシア、ラオス人民民主共和国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、シンガポール、スリランカ、タイおよびベトナムより、各国知財庁において特許政策、国際協力、特許審査またはIT管理運用を担当する職員38名が対面で参加しました。また、日本国特許庁 (JPO) 、シンガポールデジタル庁 (GovTech: Government Technology Agency) 、IPオーストラリア、マレーシア行政近代化・管理計画局 (MAMPU) 、シンガポール国立大学 (NUS) 、Amazon Web Servicesシンガポール、およびMicrosoftシンガポールから講演者を招待するとともに、WIPOの講演者も登壇しました。
本イベントでは、デジタル行政サービスに関連する下記のような幅広いトピックをカバーしました。