2024/07/12
世界知的所有権機関 (WIPO) は、 FIT/ 日本知的財産グローバルファンド (FIT/Japan IP Global) の支援の下、 ASEAN 事務局およびインドネシア知的財産総局と共同で、インドネシアのジャカルタにおいて「第 4 回 ASEAN 知的財産登録簿地域コーディネーター会合 (ASEAN IP Register Regional Coordinators Meeting) 」および「 WIPO-ASEAN 情報技術ワークショップ (WIPO-ASEAN IT Workshop) 」を開催しました。
この2 つの会合は、インドネシアのステークホルダーを対象とした「 ASEAN 知財登録簿に関する全国ワークショップ (ASEAN IP Register National Workshop) 」と時期を同じくして開催されました。
「第4 回 ASEAN 知的財産登録簿地域コーディネーター会合」および「 WIPO-ASEAN 情報技術ワークショップ」が、 2024 年 5 月 6 、 7 日および 9 、 10 日に開催されました。
ASEAN 事務局の Bakhtiar Bandial 氏、インドネシア知的財産総局の Dede Mia Yusanti 氏、 WIPO ビジネスソリューション部知財オフィス (IP Office Business Solutions Division) の Juneho Jang 氏、日本国特許庁特許情報企画調査室長補佐 (Deputy Director, Patent Information Policy Planning Office) の坂口岳志氏から、開会の挨拶が行われました。
会合には、ASEAN9 か国の知財庁、日本国特許庁、 ASEAN 事務局などから、総勢 42 名が対面で参加しました。本会合では、 ASEAN 知財登録簿による高度情報サービス (Advanced Data Services) のビジネス要件と技術要件について、多くの時間を充てて詳細な検討が行われました。また、 WIPO が提供するデジタルアクセスサービス (DAS) の活用に向けた ASEAN 知財庁による取り組みへの支援や、 ASEAN6 か国の知財庁で活用されている WIPO IPAS についても取り上げられました。
ワークショップの開会にあたり、インドネシア知的財産総局のSri Lastami 氏および WIPO シンガポール事務所の Thitapha Wattanapruttipaisan 氏から、挨拶がありました。
この全国ワークショップの主な目的は、インドネシア国内関係者の間にASEAN 知財登録簿に対する理解の浸透を図ること、そして、同国以外の ASEAN 諸国の知的財産庁が、各国においてサービスを促進する際の参考情報を提供することにあります。
ワークショップでは、ASEAN 知財登録簿によるデータサービスの紹介や、 WIPO シンガポール事務所が中小企業向けに行っている取り組みに関するセッションが設けられ、インドネシアの政府関係者、現地の知財専門家、大学生、中小企業関係者、 ASEAN 諸国の知財庁から招待された専門家など、さまざまな分野から、総勢約 100 名が参加しました。出席者は会合に積極的に参画しており、好意的なフィードバックを寄せていることからも、この研修セッションが成功裡に終了したことが窺われます。