Take your ideas to market

世界知的財産の日2022 – 広報ツールキット

世界知的財産の日は、知的財産 (IP) をめぐる様々な問題について一般の方々の関心を高める絶好の機会を提供します。

毎年、WIPOは全般的なテーマを掲げますが、知財に関する関心を広く喚起し、貴組織の目指す知財意識促進を推進するためにこのイベントを自由にご活用ください。

本ツールキットには様々なリソースが用意されていますので、キャンペーンの計画・運営にご利用ください。

主要なメッセージ

  • 現在、世界には約18億人の若者 (24歳未満) がいます。その9割が発展途上国で生活しており、今後、若年層 (35歳未満) の割合は増加していくと予想されています。
  • 今日の若者は、より持続可能な社会へとシフトしていくのに必要な変化を起こすことができる、偉大かつ未知の可能性に溢れた創意工夫と創造性の源です。
  • 彼らの斬新な視点、エネルギー、好奇心、「やればできる」という姿勢、そしてより良い未来への渇望は、これまでのアプローチをすでに再構築し始めており、イノベーションと変化のための行動を後押ししています。
  • 世界知的財産の日2022は若者にとって、知的財産権がどのように自身の目標をサポートし、アイデアを現実に変えるのに役立ち、収益化の機会獲得や雇用の創出などを含め、自身を取り巻く世界にポジティブな影響を与えることができるかを知る機会となります。
  • 若者は未来そのものと言える存在です。知的財産権により、若者は自身の目標や希望の達成に向かって歩みを進めるために必要な重要ツールを利用することができます。
  • さらに、個人や企業は価値を創造し、より良い仕事ができるようになり、地域社会の景気が改善し、国家経済が繁栄します。
  • WIPOでは、加盟国や関係組織と連携し、若き発明者、クリエイター、起業家が活躍できる環境を法律面と政策面で整えています。
  • 若者はその存在自体が、持続可能な世界を構築するエネルギーや創造性、そして革新性に満ちた変化の担い手です。

世界知的財産の日に向けて推奨されるバーチャルイベント及び活動

世界知的財産の日2022は、オンラインとオフラインのイベントが開催されるハイブリッドキャンペーンです。

組織として、何ができるでしょうか?

一般社会に向けた広報活動

  • 知的財産、イノベーション、模倣品・海賊品対策などに関するテーマについて、若者向けのオンライン論文コンテストを開催する。
  • 成功を収めている若き発明者、クリエイター、アーティスト、デザイナー、ミュージシャン・音楽家、ライター・作家、写真家、起業家、アニメーター、イラストレーター、映像作家、マルチメディアクリエイター、デベロッパー、インフルエンサーなどの作品をオンラインで称賛する。
  • アーティスト、実演家、写真家、ミュージシャン・音楽家、発明者、起業家など、特定の利用者または将来の利用者に知的財産権制度がどのように機能するのか、そして、利用可能な知的財産サービスについて情報を提供するため、バーチャルワークショップを開催する。
  • 地域に的を絞り、特定オーディエンスを対象とした世界知的財産の日の広報資料 (ポスター、パンフレットなど) を作成してオンラインで入手できるようにする、或いは、放送枠を確保して放送できるようにする。
  • 自国の知財庁または著作権機関のウェブポータルに世界知的財産の日のバナーを掲載する。
  • 知的財産、活用事例、動画、世界知的財産の日関連イベントや活動、クイズ、投票機会などについての一般情報を掲載したウェブサイトを作成する。
  • #worldipdayのハッシュタグの追加、ライブイベントの最新情報の配信、Twitterのチャット機能の活用など、世界知的財産の日に向けて開催されるイベントや活動をSNSを通じて宣伝する。
  • メインテーマに沿ったオンライン写真コンテストを開催し、写真の創造性を称えると共に、著作権が実際にどのように機能するかを伝える。
  • スポークスパーソンを見つける、またはスポークスキャラクターを作り、オンライン講演会を開催し、リアルタイムでストリーミング配信する。
  • アーティスト、作家、発明者を招き、それぞれの作品について話を伺うと共に、それらがどのように知的財産と結びついているかについて紹介するインタビュー、動画、ポッドキャストなどを制作し、オンラインで配信する。
  • イノベーションの影響力、模倣品や海賊品による損害、イノベーションに対する考え方ついての研究、統計データ、調査結果などを発表する。
  • 知的財産保護の最善策について学ぶことに興味がある方々のために、現地の弁護士事務所または学術機関と連携し、無料の知的財産コンサルティングまたは質疑応答セッションをSNSチャネルまたはその他のオンラインテクノロジーを介して開催する。
  • SNSキャンペーンを展開し、新進及びベテランの起業家またはクリエイターに、自身の知的財産制度の活用経験と、制度が今後どのように発展することを望んでいるかについての見解を (従来のブログ投稿、ビデオブログ配信などを介して) 共有してくれるよう促す。
  • より良い未来のためにイノベーションを起こそうとする若き発明者、クリエイター、起業家を知的財産がどのようにサポートできるかについて説明する。
  • 私たちの未来と気候変動の関わりが深いことから、世界知的財産の日に向けて「グリーン・イノベーション・ハッカソン」を開催し、環境技術と知的財産に関心のある起業家が参加できるコミュニティを構築する。
  • クイズを開催し、知的財産とイノベーションに関するチームの知識レベルをテストする。

メディアに向けた広報活動

  • 現地の新聞社及びその他の報道機関と連携し、知的財産関連のテーマについての社説や記事を発表する。
  • ラジオ局やテレビ局と連携し、創造性やイノベーションを促進し、保護するための方法についての討論番組を放送する。
  • 世界知的財産の日に向けたイベントや活動に関するバーチャル記者会見を開催する。
  • 時間のない報道陣のために理解しやすいように情報をまとめた報道機関用のデジタル資料セットを作成する。

企業に向けた広報活動

  • 知的財産制度の使用を通じて中小企業がどのように利益を得ることができるのかについて、地元の企業及び商工会とバーチャルワークショップを開催する。
  • 地元の発明者協会またはデザイナーと協力して、発明賞またはデザイン賞をオンラインで発表する。
  • ブランド戦略、ユーザーインターフェース (UI) デザイン、機械学習などにおけるデザインや知的財産の新しいトレンドについて話し合うため、デザイナーとのバーチャルミーティングを開催する。
  • 中小企業やスタートアップ企業、起業家チームが製品を作り、また、知的財産がどのように事業目標をサポートするかを学べる場としての「デザインジャム」を地元のファブラボと連携して設立する。

学校/大学に向けた広報活動

  • 大学でウェビナーまたはオンライン会議を開催し、学生、教員、研究者間で知的財産及びこれがもたらす利益についての認識を高める。
  • 学校行事として知的財産の日を祝う - 共通課題を解決するためのデジタル発明コンテストを開催する。または、知的財産が発明者、作家、ミュージシャン・音楽家にどのような影響を及ぼすかについて、彼らに動画プレゼンテーションをしてもらう。
  • 科学博物館や美術館と連携し、展示物とイノベーション、そして知的財産の繋がりについて説明するバーチャルプレゼンテーションを行う。
  • 知的財産に関する情報や、知的財産が若き発明者やクリエイター、社会起業家の意欲をどのようにサポートするかについて特集した動画ライブラリーを開設する。
  • バーチャルキャリアフェアを開催し、知的財産に興味のある法学部の学生と、知的財産が極めて重要な役割を果たしている業界とを結びつける。
  • WIPOが開催するバーチャル展示会へのバーチャル実地見学を企画する。
  • イノベーションの第一人者を招き、知的財産、イノベーション、若者についてのバーチャル講演会を開催する。
  • ブッククラブを設立し、知的財産に関する書物を厳選して、これを読み、クラス内で討論する。